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平成21年7月 中国・九州北部豪雨災害
九州地方整備局 足立辰夫
1.はじめに

平成21年7月21日から26日にかけて山口、福岡、佐賀、長崎に停滞した梅雨前線上を低気圧が通過し、前線の活動が非常に活発化した。
21日には山口防府市を中心に被害をもたらし、24日、26日と九州北部地域で被害をもたらした。気象庁はこの豪雨に「平成21年7月中国・九州北部豪雨」と命名した。
この豪雨での犠牲者(死者)は、福岡県で10名、佐賀県1名、長崎県1名の12名となっている。犠牲者の多くは土砂災害によるものである。
この豪雨災害での九州北部地域における気象、被害状況と九州地方整備局が取り組んだ防災関係機関との連携についてとりまとめ報告する。

2.気象
九州北部地方に停滞した梅雨前線上を24日と26日に低気圧が通過し、前線の活動が活発化した。
24日から26日までの総雨量は、太宰府市で618㍉、時間雨量は福岡空港で116㍉を記録した。以下各地の雨量
□1時間雨量
・福岡空港 116.0㍉ 観測史上第1位
・飯塚市   101.0㍉ 観測史上第1位
・篠栗町   100.5㍉ 観測史上第1位
□24日から26日までの総雨量(3日間)
・太宰府市 618㍉ ・飯塚市 568㍉
・那珂川町 562㍉ ・篠栗町 517.5㍉
・福岡空港 517㍉
いずれも観測史上第1位

今回の豪雨の特徴として、24日と26日に短時間に記録的大雨が降ったことである。
太宰府市と飯塚市の時間雨量の経緯と併せ大雨注意報、大雨警報、土砂災害警戒情報の発令状況を見ると短時間の内に立て続けに大雨注意報、大雨警報、土砂災害警戒情報が発令していることが分かると思う。

・大雨警報は太宰府市を含む福岡地方に対するもの
・土砂災害警戒情報は太宰府市に対するもの

・大雨警報は飯塚市を含む筑豊地方に対するもの
・土砂災害警戒情報は飯塚市に対するもの
・土砂災害警戒情報とは:大雨により土砂災害の危険度が高まった市町村を特定し、都道府県砂防部局と気象台が共同して発表する情報。

3.被害状況等

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