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1 建設省関係予算・事業費・国費総括表

2 平成2年度九州地建所管事業予算

3 九州地建のパイロット事業
九州地方建設局における本制度は,昭和61年度から発足し昨年末まで8課題が実施されましたが,新たに本年2月に採択された課題を紹介します。
(1)対象事業名
  御船第1排水樋管
(2)新技術等の名称
 ソーラーシステムゲート
(3)事業目的
水門扉の操作は,今日まで入力による手動操作またはエンジン操作が主であったが,昨今のエレクトロニクスなどの新技術の進歩を考えてみれば,水門操作においても,過去の事例にとらわれず新技術を用いての近代化が望まれる。人々も危険を伴う作業現場から知的労働へと足を向けている今日,水門操作についても始動時の煩雑な操作からワンタッチで操作,さらに暴風雨時など危険を伴う苛酷な労働から室内操作等,新技術を利用して維持簡便,自動化,無人化への展開が容易なシステムヘと転換していく必要がある。だれでも,簡単に操作ができ,かつ,安全なものとしなければならない。
そこで排水樋管において
① スイッチによるワンタッチ操作
② 音声合成による操作の安全確認
③ 警報水位の自動計測
④ 操作者へのゲート操作時期の自動通報
などの設備を実施し,さらに将来は
① 外水の水位及び逆流の検出
② 内外水位計により水位差の検出
等を行う。
このような操作を行うには電気による制御が必要であり,その電源としてソーラーシステムを使用した。ソーラーシステムは,無限,かつクリーンな太陽光をエネルギーに変換する太陽電池電源システムで,21世紀の新エネルギー源としていろいろ研究され,実用化もかなり進んでいる。
このソーラーシステムは可動部がなく,また,低電圧で静かな電源であり,必要な場所で必要な出力が取り出せるという特徴をもっており,商用電源を使用する場合のように堤防をケーブルで横断して電源で引込むなど煩わしい施工も不要で,完全に独立した電源であるといえる。以上のことから,電源として太陽電池電源システムを使用したソーラーシステムゲートをパイロット事業として採択した。

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