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川が大好きなみんな、こんにちは!

川博士じゃよ。前回話した、日本の川で起こっている深刻な問題について、覚えているかい?外国や他の地域からやってきて棲みついた「外来種」の動植物が、その川にもともと棲んでいたり生えている「在来種」の動植物たちの生態系に、さまざまな影響を及ぼしているという話じゃ。今回は、外来種が川や他の生きものにどんな影響を与えているかについて勉強することにしよう!


―枯れたり、成長できなくなる植物がでてきます。

外来種が川にあたえる影響はさまざまです。川岸でよく見かけるセイタカアワダチソウやオオブタクサなどの植物は、在来種の植物が生えている場所を占領したり、おおいかぶさったりすることがあり、そのため、在来種が枯れてしまうこともあります。

また、アレチウリという外来種の植物におおわれてしまった他の植物は、光が届かないために生長ができなくなります。

―動物の中には、病気になったり、食べられてしまうものも。

外来種の魚や貝などの中には、病気の原因となったり、他の生きものに寄生する種類のものがいます。その影響で、在来種の生きものたちが病気になってしまうこともしばしばです。また、在来種の魚を外来種が食べてしまうことも少なくありません。さらに、在来種と外来種の魚が交わってしまうことで、自然の状態ではできるはずのない雑種の魚が増えてしまうこともあるのです。

―自然環境そのものに、悪い影響を与えてしまいます。

シナダレスズメガヤという外来種の植物は、土砂などで根元に株を作る習性があるため、洪水などで砂が多く流れてくると、それをためこんでしまいます。そのため、河原にシナダレスズメガヤが増えると、地面が暗くなったり、砂でおおわれたりするので、もともとその場所にいた生きものが棲めなくなってしまうことがあります。

低い木をおおったアレチウリ

魚をおそうオオクチバス


―川の水が流れにくくなることがあります。

たとえば、ハリエンジュという外来種の木が川に密生すると、洪水の際に水が流れにくくなり、とても危険な状態になります。また、ホテイアオイなどの水草が水門や排水ポンプ付近に大発生したせいで、きちんと作動しなくなったり、水が流れにくくなったという例もあります。

―魚が捕れなくなるなど、漁業にも深刻な問題が。

ブルーギル、オオクチバスなどの外来種の魚は、在来種を食べてしまったり、エサを横取りしてしまいます。そのため、在来種の数が極端に減ってしまい、その魚を捕って生活をしていた漁師さんたちにも深刻な問題が生じてきます。

―人間の体にも、トラブルを巻き起こします。

外来種の植物の中には、花粉症の原因となる種類も数多くあります。特に、イネ科の植物であるネズミムギ・カモガヤ・オオアワガエリなどの植物は、空中に大量の花粉をとばしますので、これらが多く生えている地域では花粉症が集団発生することもあります。

低い木をおおったアレチウリ

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