一般社団法人

九州地方計画協会

  • 文字サイズ
  • 背景色

一般社団法人

九州地方計画協会

  •                                        

大瀬川との分流後の五ヶ瀬川(古川町付近)秋口からカモ類で賑わう。

私の住む延岡市は宮崎県の北東部に位置し、九州全体で見ると九州東部に当たります。水郷の町と言われるように日本水百選の五ヶ瀬川を始め、その分流の大瀬川・北川・祝子川が流れ込んでいます。平野部は広くはありませんが、海山川の自然に恵まれた風光明媚なとても良いところです。

宮崎県内で3つある一級河川のうちの一つが五ヶ瀬川です。源流は熊本県や日本最南端のスキー場で知られている五ヶ瀬ハイランドスキー場近くの向坂山です。流域には高千穂峡の名勝地もあります。

五ヶ瀬川の名前の由来は、五つの瀬があることから名づけられたとのことです。その流れは鮎漁でも知られ、初夏からの鮎掛け、秋口からの鮎やなは延岡の風物としても知られています。

川は私達が子供の頃には、自然といっしょに遊ぶことのできる場所であり、川の怖さや遊び方を大人や先輩に習ったものです。現在では、各学校等にもプールが造られ、河川では水難事故を考えてか、川は怖い所と思われて水辺から子供の遊ぶ姿が昔程見られなくなりました。

河川行政は先ず、洪水対策一本槍で水辺の水生植物を無視した工事を行い、自然を損なう結果となり、人と自然との関わりがますます遠のいたように思います。

延岡では河川をはじめ自然を見直そうということで始められた五ヶ瀬川イカダ下り大会は30回を数え、川で遊びながら考え、工夫を……とリバーフェスタが10回を重ねたところです。回を増す毎に、多くの人たちが川を思い、自然を見直していることと思います。

嬉しいことには、国土交通省の河川行政の見直しで、自然への配慮を入れた川づくりを目的とした「五ヶ瀬川水系流域委員会」が設立されたことです。その目的を英知の下で充分に発揮されて、洪水のない且つ水生植物を再生させ、子供は勿論、大人にも楽しい水辺を提供してくださることを希望致しております。

終わりに、五ヶ瀬川水系・北川の支流、友内川の国土交通省の友内川自然再生事業(「友内川のマルカをそだてる会」)や少し上流部に環境省選定の「日本重要湿地500」の一つ家田・川坂湿原には希少種・固有種の水生植物が多く、新種も発見されています。

是非、足をお運びください。

今年で10回目を迎え毎年多くの参加者で賑わうリバーフェスタのべおか

毎年10月~12月に派川・大瀬川に架かる鮎やな

今年で30回目を迎えた五ヶ瀬川イカダ下り大会(昨年から、カヌー、ゴムボートでの参加もOK) ゴムボートでの参加もOK

上の記事には似た記事があります

すべて表示

カテゴリ一覧