都城市は、宮崎県の南西部に位置し、西は霧島山系、東は鰐塚山系に囲まれた盆地の中にある人口約13万人の都市です。
古くから、南九州3カ国(日向・大隅・薩摩)にまたがる島津の荘の中心として栄え、明治維新以降には都城県の県都にもなった歴史をもっています。
歴史的・地理的条件から交通網が発達し、戦後においては区画整理による市街地整備が進められてきました。しかし、近年都市部のスプロール化による中心市街地の活力の低下が見られるようになり、旧市街地を中心とした活性化を図る積極的なまちづくりを行う必要が生じてきました。そこで、市は「ウエルネス都城」を基本理念として定め、中心市街地の総合的な魅力・景観づくりに取り組むこととし、住民参加型のまちづくりを展開しております。
ハード面の整備においては、 「水と緑と光のネットワーク整備計画」の3軸を設定し、旧市街地のイメージを作り出す歴史的景観軸を加えた4軸によって構成することとしました。
その水軸(年見川プロムナード)の中心である年見川は、市街地を東西に流下し、一級河川大淀川に合流する流域面積12.5km2の河川です。流域には、地域文化の核である「神柱宮」があり、市民にゆとりと安らぎを与えるアメニティ軸としての役割を持っております。
県は、市と協力し、親水機能の向上、河川周辺の遊歩道等の整備を計画し、神柱・大王街区公園の再整備と併せて、親水護岸及び遊歩道の整備を平成14年度に完了させております。
また、市は、公園の再整備を行うとともに、平成16年度完了予定の土地区画整備事業等に合わせ、まちづくり総合支援事業により、河川周辺の新たな親水空間や遊歩道等を創出させることとしております。
●神柱宮