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九州地方計画協会

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川の中にはさまざまな生きものが住んでいますが、特に川底にすんでいる生きものは、過去から調査時点までの長い時間の水質の状況を反映したものです。したがって、どのような生きものがすんでいるかを調べることによって、その地点の水質の程度を知ることができます。この調査は、適切な指導のもとに、小学生、中学生、高校生、一般の人々のだれでもが簡単にできるようになっています。調査を通して、川に親しみ、川を理解し、川を守り、川をよくすることに関心を呼び起こすきっかけにしてください。なお、調査にあたっては、安全確保に十分注意して、事故防止に万全を期してください。


■ 九州地方における水生生物の概要

九州地方整備局管内20水系48河川において、昨年に引き続き水生生物調査を小、中学校、高校、一般の64団体2,416人の参加を得て107地点について実施しました。その結果、指標生物だけでみても、きれいな川に生息するカワゲラから大変きたない水に生息するセスジュスリカまで多くの種類の生物を確認できました。これらの指標生物により各調査地点の水質階級をまとめると、全調査地点の46.7%が「きれいな水」、43.0%が「少し汚れた水」、9.4%が「きたない水」、0.9%が「大変きたない水」と判定されました。

■ 調査の実施状況

1)調査の実施時期

本調査は、昭和59年より始め、今回の調査で19回目です。九州地方整備局管内では平成14年6月25日~10月8日にかけて実施しました。

2)調査地点及び参加団体

参加団体数64団体、参加人員2,416人の参加を得て107地点について調査を実施しました。(図-1団体構成図)

総参加人員2,416人の内訳は、

■ 水生生物による水質の簡易調査

1)調査方法

この調査方法は、石コロの多い流れのゆるやかな所で、川にすむ「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べその結果から川の水質を知ろうとするものです。河川に生息する水生生物は、水質汚濁の長期的・複合的な影響を反映しています。ここでは、水質のきれいさの程度に対応してすんでいる水生生物を指標として水質の状態を把握します。

1)調査結果

この調査結果によれば、30種類の指標生物のすべてが確認できました。種類別で多くの地点で出現したもの(出現種総数)は、水質階級1のヒラタカゲロウが71地点、水質階級3のヒルが70地点、水質階級2のコガタシマトビゲラが69地点、ヒラタドロウムシが59地点で発見されました。

また、出現した生物のうち特に多かったと判断される生物は水質階級1のヒラタカゲロウであり、44地点となっています。

■ 指標生物による水質階級の判定

今回の調査の判定結果によれば、全調査地点107地点のすべてにおいて水質階級の評価ができました。水質階級の評価ができた地点の内訳は次のとおりです。

調査をはじめるまえに

現地を見ておこう

調査風景

肝属川・山中橋(鹿屋中学校)

五ヶ瀬川・熊田(南方中学校)


水のきれいさの程度の階級とその指標となる生物一覧表

■この調査法は川にすむ「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べ、その結果から川の水質の状態を知ろうとするものです。

■水生生物調査は、水質のきれいさの程度に対応してすんでいる水生生物を指標として水質の状態を知ります。

国土交通省・環境省では7月から9月にかけて、「川の生きものを調べよう 水生生物調査による水質判定」というパンフレットをつくって、この調査への参加を呼びかけています。

■水生生物調査問い合わせ先一覧表


■河川別水質階級図(九州全体図)

嘉瀬川・石井樋(大和町立川上小学校)

本明川・鉄道橋地上橋(諫早小学校)

番匠川の調査状況と指標生物

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