川の中にはさまざまな生きものが住んでいますが、特に川底にすんでいる生きものは、過去から調査時点までの長い時間の水質の状況を反映したものです。
したがって、どのような生きものがすんでいるかを調べることによって、その地点の水質の程度を知ることができます。
この調査は、適切な指導のもとに、小学生、中学生、高校生、一般の人々のだれでもが簡単にできるようになっています。
調査を通して、川に親しみ、川を理解し、川を守り、川をよくすることに関心を呼び起こすきっかけにしてください。
なお、調査にあたっては、安全確保に十分注意して、事故防止に万全を期してください。
■ 九州地方における水生生物の調査結果
九州地方整備局管内20水系52河川において、昨年度に引き続き水生生物調査を小・中学校、高校、一般の98団体2,641人の参加を得て107地点について実施しました。その結果、『きれいな水』の指標生物であるカワゲラから『大変きたない水』の指標生物であるセスジユスリカまで、多くの種類の生物を確認できました。これらの指標生物により各調査地点の水質階級をまとめると、全調査地点の50.5%が「きれいな水」、42.1%が「少し汚れた水」、7.5%が「きたない水」「大変きたない水」は0%と判定されました。
■ 調査の実施状況
1)調査の実施時期
本調査は、昭和59年より始め、今回の調査で21回目です。九州地方整備局管内では平成16年6月10日~10月16日にかけて実施しました。
2)調査地点及び参加団体
参加団体数98団体、参加人員2,641人の参加を得て107地点について調査を実施しました。(図-1団体構成図)
■ 水生生物による水質の簡易調査
1)調査方法
川底に住んでいる水生生物は、水質汚濁の長期的・複合的な影響を反映しています。川の中には多くの水生生物が生息していますが、その中には、その生物の存在から水の汚れ具合を判定できる水生生物(指標生物)がいます。この調査方法は、石コロの多い流れのゆるやかな場所で、川底に住む「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べ、指標生物(表-1参照)の出現状況から川の水質を知ろうとするものです。
2)調査結果
川底に住んでいる水生生物は、水質汚濁の長期的・複合的な影響を反映しています。川の中には多くの水生生物が生息していますが、その中には、その生物の存在から水の汚れ具合を判定できる水生生物(指標生物)がいます。この調査方法は、石コロの多い流れのゆるやかな場所で、川底に住む「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べ、指標生物(表-1参照)の出現状況から川の水質を知ろうとするものです。
■指標生物による水質階級の判定
指標生物による水質階級の判定結果をまとめると表-2になります。
今回の調査の判定結果によれば、全調査地点107地点のすべてにおいて水質階級の評価ができました。
水質階級の評価ができた地点の内訳は次のとおりです。