六角川の支川武雄川に流れ込む高橋川と甘久川は，干・満の水位差が6mにも達する有明海の影響を受けるため，水はけが悪く，度重なる家屋浸水が発生していたため，平成元年度より高橋排水機場の整備に着手し， ５月23日に竣工した。

総排水能力は50m³／sと九州で２番目の規模をもち，さらに吐出量を変えられる可変翼ポンプ採用，ガスタービンエンジン採用による故障率の低下など最新鋭の設備を備えた排水機場である。

併設される「高橋自然観察園」は，導水路脇の土地を有効利用して設けたもので， 子どもたちが自由にのびのびと自然観察が出来る場をコンセプトに整備した。整備にあたっては「検討委員会」で議論して， 鳥やトンボのためのとまり木の高さや草花の植生方法までご指導をいただいた。

園内は，ふれあいゾーン，野原のゾーン，林のゾーン， 水辺生態ゾーンから成り， 只今の季節ではトンボやチョウチョウを始めとする多くの生き物を見ることができる。
（建設省　武雄工事事務所提供）