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大分港大在公共コンテナターミナルの開港について

大分県土木建築部
 港湾課長
小 野 憲 司

大分港は400年前の大友宗麟公の時代に遡る古来からの外国貿易港であり,近年では新産業都市の指定を契機に九州屈指の工業港へと発展してきた港ですが,近年の地域産業の空洞化に鑑み,地域物流の効率化を推進する観点から,大分県では東九州の新たなゲートウェイとして平成4年8月の大分港港湾計画の改訂において,大在地区公共コンテナターミナルを計画決定しました。
本プロジェクトは,同年直ちに調査着手し,翌平成5年には現地工事に着工,本年11月に,第一期分が完成し開港するものです。
この大在公共コンテナターミナルは,多目的外貿埠頭として運輸省直轄事業で整備された西日本初の公共マイナス14mバースに加え,港湾改修補助事業として県がフィーダー用のマイナス10mバースをあわせ整備すると共に,起債事業でガントリークレーン2基,夜間照明塔5基,薫蒸倉庫1棟を建設しコンテナヤード約25haを舗装したもので,約5000TEUのコンテナ蔵置能力を持っております。また,当コンテナターミナルは輸入促進地域(FAZ)の指定を受けており,第三セクターの大分国際貿易センターがターミナル内に大型冷凍冷蔵倉庫等のFAZ施設を整備する他,コンテナターミナルの一体的な運営に当たります。
将来的には,コンテナ需要の動向を勘案しつつ,マイナス14mバースの増設とコンテナヤードの拡張を行う事としており,長期的には年間25万TEU程度のコンテナ取扱いを目指しています。このコンテナターミナルの開港によって,大分港は工業港から国際物流拠点港湾に脱皮し,第三の成長の極として,「21世紀の世界の工場」とも言われるアジア諸国との交流と連携のための基盤施設として地域産業の更なる振興に資するものと期待されています。

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