独自の歴史に導かれ、 個々の文化が花開いた大分の各エリアは、それぞれに個性的な“顔”を、私たちに披露している。観光資源に富み、環境にも恵まれた数々のパワフルな町。
そのエネルギーの源に、 豊かな自然や風景をもたらす海や山、人々の生活をうるおすたくさんの川が存在しているのは、言うまでもない。九州を代表するたくさんのスポットが集まる大分。
その発展は、これからも変わることなく続いてゆくことだろう。
●1.日田市/豆田町
●2.日田市/小鹿田焼民陶祭
●3.九重町/九酔峡
●4.大分市関/黒ヶ浜・白ヶ浜
●5.大分市野津原/今市街道
●6.大分市/大分マリンパレス水族館「うみたまご」
日田・九重エリア (画像1,2,3)
江戸時代に天領として栄えた日田は、往時の繁栄を偲ぶ美しい町並みが印象的だ。三隈川沿いに広がる日田温泉、蔵造りの家々が並ぶ豆田地区や隈地区、ドライブコースとしても人気の松原ダム周辺、いずれも観光客の足が途絶えることはない。また、1700m級の山が連なる久住連山一帯の九重エリアも大分の代表的なスポット。原生林の森や高原の中に数々の観光施設や宿泊施設が設けられ、火山の織りなす大自然を満喫できる。
別府・大分・由布エリア (画像4,5,6,7)
九州の一大温泉地として知られる別府・湯布院。昔ながらの町並みを今に残す別府、それぞれに工夫を凝らした個性的な宿が軒を連ねる湯布院、どちらも人気は衰えず、最近では海外からの観光客も目立つ。一方の大分市はかつて、大友氏の城下町として、またポルトガルとの交易でもにぎわった町。資料館や美術館、水族館などの文化施設が点在する市内には、古墳や石仏などの歴史遺産もあちこちに残されている。
中津・宇佐エリア (画像8,9,10)
歴史の影が色濃く残る中津・宇佐エリア。城下町ならではの落ち着いた雰囲気漂う中津は、福沢諭吉をはじめ日本史に残る文学の師を輩出していることでも有名だ。隣接する耶馬渓は、山国川沿いに広がる景勝地で、数々の奇岩や奇峰に囲まれた独特の渓谷美を誇る。宇佐神宮を中心に仏教文化が花開いた宇佐市は、東光寺や大乗院といった寺社の存在とともに、県の一大穀倉地としての豊かな風土を備えていることも忘れてはならない。
竹田・豊後エリア (画像11,12,13)
竹田といえば、岡藩の城下町。そして『荒城の月』を作曲した瀧廉太郎ゆかりの地。白壁の土塀が続く殿町武家屋敷通りを中心に、九州の小京都ともいわれる風情ある町並みが続いている。周辺の豊後エリアは自然にあふれるのどかな農業地帯で、自然公園やキャンプ場など家族で楽しめるポイントも多い。久住山に続く見どころが広がる久住町や直入町は竹田市と合併。ますます多彩な表情を見せる新・竹田市が誕生した。
国東半島エリア (画像14,15,16)
国東半島の付け根・南側に位置する杵築市は、杵築城を中心に城下町が広がり、立ち並ぶ武家屋敷や商家のたたずまいが独特の風情を醸し出す。宇佐とともにさまざまな仏教文化が伝わった国東半島には寺や石仏が多いが、国の重要無形文化財や国宝に指定されている仏像や仏閣も多数存在し、日本の仏教を語る上では欠かせない場所だ。昔ながらの景色とゆったりとした雰囲気の町並みが人々の心を和ませ、いにしえの世界へと誘う。
臼杵・佐伯エリア (画像17,18,19)
県南東部に広がる臼杵・佐伯は、豊後水道の豊富な海の幸を堪能できる九州有数のエリアである。キリシタン大名の大友宗麟が城を築き、南蛮貿易の拠点としてにぎわった臼杵。毛利高政による佐伯藩の城下町で、現在は「世界一の寿司の町」としてアピールを続ける佐伯。どちらも華々しい歴史を今に伝える観光地として人気を集めている。入り組んだ海岸線沿いに、いくつもの観光地や景勝地が人々を魅了する。
●14.杵築市山香・宇佐市安心院/大分農業文化公園
●15.杵築市/住吉浜リゾートパーク
●16.豊後高田市/真木大堂と古代文化公園
●17.佐伯市本匠/小半鍾乳洞
●18.佐伯市蒲江/たかひら展望公園
●19.佐伯市上浦/蒲戸崎自然公園