平成14年7月1日、長崎県島原市にオープンした雲仙岳災害記念館は、12年前の平成2年11月に始まった雲仙・普賢岳の噴火活動について、あらゆる角度から体験することができる火山体験学習施設。噴火前後の山や、噴火後の町の復興の様子などを、ビデオ映像や写真、さまざまなシミュレーションを通して紹介しています。さらに、世界各地にある火山や、噴火のメカニズム、防災技術などを幅広く学習することができる全国初のミュージアム。目の前にそびえる普賢岳、そして有明海の素晴らしい風景とともに人気を集めています。
●マグマゲート
展示ゾーンへ一歩足を踏み込んだとたん、まずビックリ!入り口は薄暗いトンネル状のスクリーンになっています。スクリーンに映し出された、赤く燃えるマグマに、体が包み込まれてしまうような、不思議な感覚のゲートです。
●平成大噴火シアター
雲仙普賢岳の噴火を、直径14mのドーム型スクリーンで再現。噴火の瞬間のシーンや、火砕流・土石流の実際の映像とともに熱風が吹き出し、床が動く迫力のシミュレーションです。普賢岳のふもとから山頂の様子などのシーンでは、体ごと画面に吸い込まれてゆくようです。
●飛び出す立体絵本
大きな大きな飛び出す絵本。ユニークな立体絵本のページや、ハンドルを回すたびにいろいろな情報を楽しめるページなど、楽しい仕掛けの中で、火山のあれこれを知ることができます。
●世界の火山模型
世界の火山のことを知りたいなら、このコーナーへ。「触れる」「のぞく」「巡る」の3つの方法で、本物そっくりの火山の模型を見ながら、世界各地の火山について、わかりやすく学習できます。
●焼き尽くされた風景
火砕流の恐ろしさを実感できるコーナーです。焼けこげた電信柱やバスの停留所表示、電話ボックス、ジュースの空き瓶などの実物を展示。あっという間に火砕流によって破壊された町の様子がそのまま再現されています。焼け尽くされた町をジープに乗って疑似走行できるシミュレーションもあります。
●火砕流の道
火砕流のスピードの速さと恐ろしさを体感できます。ガラス張りの床の下には、火砕流で倒された木々が横たわり、火砕流と同じ速さの光が定期的に駆け抜けることで、そのスピード感がわかるというしくみです。ただし、素早い一瞬の光なので、よく見ておかなければ見逃してしまいます。
●島原大変シアター
1792年の噴火「島原大変・肥後迷惑」を舞台のドラマ仕立てで紹介。噴火の前ぶれや噴火の瞬間、噴火後の山、そして地域で暮らす村の人々の様子などがイキイキと描かれています。それぞれのシーンごとに、歌舞伎風の凝った舞台装置にもオドロキ!
●グラフィティ・火山・人・自然
実際の写真や映像で、噴火や災害の復興に立ち向かう人々の様子を紹介。自然災害の恐ろしさや、元気な町を取り戻すための人々のたくましい取り組みなどが、1点1点の写真やビデオ映像から伝わってきます。
■■■■ 無料ゾーン ■■■■
●メモリアルガーデン
フラワーガーデンやロックガーデン、ビオトープ池、水辺の演出など、建物の外には、広々としたメモリアルガーデンが広がっています。目の前にそびえる雲仙普賢岳の素晴らしい姿にも圧倒されます。
●メディアライブラリー
噴火に関する資料や、普賢岳のリアルタイム映像などのほか、島原の観光案内や歴史を紹介。インターネットでの情報検索もできます。
●飛び出す立体絵本
●平成大噴火シアター
●島原大変シアター
●グラフィティ・火山・人・自然
- 開館時間/午前9時~午後6時 (入館は午後5時まで)
休 館 日/年中無休 - 入 館 料/展示ゾーン入場料 大人1,000円、中高 生700円、小学生500円(20名以上の団体は大人800円、中高生560円、 小学生400円)
〒855-0879 長崎県島原市平成町1-1
TEL0957-65-5555 FAX0957-65-5550
URL:http://www.udmh.or.jp