今年10月、臼杵を舞台にした映画『なごり雪』(主演・三浦友和)が全国封切りされる。イルカが歌ったこの歌を作曲したのは隣町、津久見出身の伊勢正三さん。臼杵を旅して町に惚れ込んだ大林宣彦監督が臼杵を舞台に、伊勢さんの歌が醸し出す物語を1本の映画に作り上げた。大林監督は、「聞けば臼杵はかつてセメント工場の誘致を市民運動で阻止し、古里の緑を自ら守り抜いた人びとが暮らす町であると言う。成程、その気骨に貫かれ、町は凛として静謐。ここにも痩せ我慢が活きていたのですね」と臼杵への思いを語っている(「翼の王国」2002年4月号)。スクリーンでどんな臼杵が描かれているか、大いに期待したい。
『なごり雪』公式サイト
http://nagoriyuki.com/