■九州地方における水生生物の概要
九州地方整備局管内20水系51河川において、昨年に引き続き水生生物調査を小、中学校、高校、一般の77団体2,241人の参加を得て、105地点について実施しました。その結果、指標生物だけでみても、きれいな水に生息するカワゲラから大変きたない水に生息するセスジュスリカまで多くの種類の生物を確認できました。これらの指標生物により、各調査地点の水質階級をまとめると、全調査地点の50.5%が「きれいな水」、42.9%が「少しきたない水」、4.8%が「きたない水」、1.9%が「大変きたない水」と判定されました。
■調査の実施状況
九州地方整備局管内20水系51河川において、昨年に引き続き水生生物調査を小、中学校、高校、一般の77団体2,241人の参加を得て、105地点について実施しました。その結果、指標生物だけでみても、きれいな水に生息するカワゲラから大変きたない水に生息するセスジュスリカまで多くの種類の生物を確認できました。これらの指標生物により、各調査地点の水質階級をまとめると、全調査地点の50.5%が「きれいな水」、42.9%が「少しきたない水」、4.8%が「きたない水」、1.9%が「大変きたない水」と判定されました。
- 調査の実施時期
本調査は昭和59年より始め、今回の調査で18回目である。九州地方整備局管内では平成13年7月13日~9月20日にかけて実施しました。 - 調査地点及び参加団体
参加団体数77団体、参加人員2,241人の参加を得て105地点について調査を実施しました。 - 構成人員
総参加人員2,241人の内訳は、
■水生生物による水質の簡易調査
- 調査方法
この調査方法は、石コロの多い流れのゆるやかな所で、川に住む「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べ、その結果から川の水質を知ろうとするものです。河川に生息する水生生物は、水質汚濁の長期的・複合的な影響を反映しています。ここでは、水質のきれいさの程度に対応して住んでいる水生生物を指標として水質の状態を把握します。 - 調査結果
この調査結果によれば、30種類の指標生物のすべてが確認できました。種類別で多くの地点で出現したもの(出現種総数)は、水質階級Ⅰのヒラタカゲロウが81地点、カワゲラが61地点、水質階級Ⅱのコガタシマトビゲラが65地点、水質階級Ⅲのヒルが61地点、水質階級Ⅱのカワニナが59地点で発見されました。
■指標生物による水質階級の判定
今回の調査の判定結果によれば、全調査地点105地点のすべてにおいて水質階級の評価ができました。
水質階級の評価ができた地点の内訳は次のとおりです。
「きれいな水1」 | と判定された地点 | 53地点(50.5%) |
「少しきたない水2」 | 〃 | 45地点(42.9%) |
「きたない水3」 | 〃 | 5地点( 4.8%) |
「大変きたない水4」 | 〃 | 2地点( 1.9%) |
不明 | 〃 | 0地点( 0.0%) |