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省散水型路面清掃車の開発

国土交通省 福岡国道工事事務所
 機械課 業務係長
井 手 隆 幸

路面清掃作業は,道路の維持はもとより地域環境の美化や事故防止においても必要不可欠とされている。現在,機械による清掃作業は散水車,清掃車と組合せにより作業を行っているが,維持費の高騰,また,作業速度が遅い等による交通渋滞や事故の危険性も否めない。
省散水型路面清掃車は,散水装置の改良とセンサーにより清掃時の発塵状況に合わせ,少量の散水で粉塵を抑えることにより組合せ機械である散水車をなくし,清掃車1台で作業が行えるようにしたものである。この装置により効率的な作業が行えるとともに,台数の削減によりコスト縮減を可能にし,作業の安全性も向上した。
その他に操作性の向上を図る為,散水状況とブラシの稼働状況が一目でわかる作動表示装置,コントロールボックスも合わせて考案した。散水装置及びコントロールボックスについては、特許出願中である。
現在,この清掃車は,九州において3台稼働中である。
過日,この清掃車において,文部科学大臣より創意工夫功労者表彰を頂いた事を報告するともに,ご指導および御協力頂いた皆様にこの場を借りて深く感謝の意を表します。

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