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九州地方整備局 河川部では、河川愛護思想の啓発普及を目的として平成14年度より『小・中学生「私たちの川」壁新聞コンテスト』を実施しています。

学校での「総合学習」や夏休みの自由研究の課題等の素材として取り組んでいただくことで、子ども達が今まで以上に、「川と親しみ、川を知り、川や自然を大切に守り育てる気持ちをもってもらうとともに、友達とグループで取り組むことで、みんなでものを作る喜びを感じてもらいたい」という気持ちから取り組みを始め、今年で第5回目の募集を行うことになりました。

現在九州各県、福岡市、北九州市の教育委員会と連携を図り、九州全域の、小・中学校に作品募集の呼びかけを4月から行っています。

発表会場の風景

昨年度の第4回受賞作品について、平成17年12月10日(土)に発表会、表彰式を開催しましたので、ご紹介します。

昨年度の第4回は、九州内全域の小・中学校(4,571校)を対象に4月から9月20日までの期間で募集を行い、小学校196作品、中学校34作品、約970名の子ども達が川と親しみながら、川への思いを壁新聞にまとめてくれました。また、応募校71校のうち、32校が今回初めての参加ということで、少しずつ、この取り組みが浸透していることがうかがえます。

応募作品については、新聞関係者、教育関係者、NPO等の各専門家による審査員より、厳正に審査を頂き、審査を経て決定した受賞作品のうち最優秀賞、優秀賞及び学校賞について、生徒及び先生による発表会と表彰式を開催しました。

発表会では、子ども達が新聞制作を通じて感じた「川」への思いや「川」から学んだことについて元気いっぱいの発表がありました。多くの子ども達が、「川をきれいにしたい」「川で遊びたい」という思いを強く持っているということを改めて感じました。

最優秀賞(小学生の部)を受賞した伊万里市立黒川小学校の生徒達は、「川が洪水のために整備されることは重要である反面、昔のような多くの生き物たちが住む川も身近に感じたい」と発表し、地域に親しまれる川づくりの大切さを感じる内容でした。

一般来場者の方々も子ども達が一生懸命取り組んだ作品や発表を通じて、「川」の大切さや自然の大切さを再認識していただけたと思います。

今後もこのような取り組みを継続していき、各事務所と地域とを繋ぐ連携ツールとして活用していきたいと考えています。

小学生の部表彰式

中学生の部表彰式

小学生の部最優秀賞を受賞した佐賀県伊万里市立黒川学校の発表

中学生の部最優秀賞を受賞した熊本県熊本市立北部中学校の発表

※第4回壁新聞コンテスト受賞作品については、「作品集」を作成していますので、必要な方は、河川部 河川管理課(施設管理係)までご連絡ください。
九州地方整備局 河川管理課 施設管理係 
TEL092-471-6331

佐賀県 伊万里市立黒川小学校
「リバーウォッチング」

長崎県 諫早市立長里小学校
「耳をすませば 長里川版」

熊本県 人吉市立田野小学校
「川や生き物そして私たちのために」

熊本県 熊本市立北部中学校
「大切な川」

鹿児島県 上屋久町立永田中学校
「永田川from世界遺産の島 屋久島」

宮崎県 延岡市立熊野江中学校
「川、守り隊」

山国川(大分県)/平成大堰
平成17年9月2日・上毛町立南吉富小学校

球磨川(熊本県)/天狗橋
平成17年7月27日・人吉市立中原小学校

小丸川(宮崎県)/竹鳩橋
平成17年8月11日・高鍋自然愛好会

川の中にはさまざまな生きものが住んでいますが、特に川底にすんでいる生きものは、過去から調査時点までの長い時間の水質の状況を反映したものです。

したがって、どのような生きものがすんでいるかを調べることによって、その地点の水質の程度を知ることができます。

この調査は、適切な指導のもとに、小学生、中学生、高校生、一般の人々のだれでもが簡単にできるようになっています。

調査を通して、川に親しみ、川を理解し、川を守り、川をよくすることに関心を呼び起こすきっかけにしてください。

なお、調査にあたっては、安全確保に十分注意して、事故防止に万全を期してください。

■ 九州地方における水生生物の調査結果

九州地方整備局管内20水系58河川において、昨年度に引き続き水生生物調査を小・中学校、高校、一般の116団体3,109人の参加を得て118地点について実施しました。その結果、『きれいな水』の指標生物であるカワゲラから『大変きたない水』の指標生物であるセスジユスリカまで、多くの種類の生物を確認できました。これらの指標生物により各調査地点の水質階級をまとめると、全調査地点の51.7%が「きれいな水」、39.8%が「少し汚れた水」、8.5%が「きたない水」「大変きたない水」は0%と判定されました。

■ 調査の実施状況

1)調査の実施時期

本調査は、昭和59年より始め、今回の調査で22回目です。九州地方整備局管内では平成17年5月20日~11月11日にかけて実施しました。

2)調査地点及び参加団体

参加団体数116団体、参加人員3,109人の参加を得て118地点について調査を実施しました。(図-1団体構成図)

■ 水生生物による水質の簡易調査

1)調査方法

川底に住んでいる水生生物は、水質汚濁の長期的・複合的な影響を反映しています。川の中には多くの水生生物が生息していますが、その中には、その生物の存在から水の汚れ具合を判定できる水生生物(指標生物)がいます。この調査方法は、石コロの多い流れのゆるやかな場所で、川底に住む「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べ、指標生物(表-1参照)の出現状況から川の水質を知ろうとするものです。

2)調査結果

この調査結果によれば、30種類の指標生物のすべてが確認できました。調査を実施した118地点のうち多くの地点で出現した指標生物は、水質階級Ⅰのヒラタカゲロウ(85地点)、カワゲラ(71地点)、水質階級Ⅱのコガタシマトビゲラ(82地点)、カワニナ(69地点)水質階級Ⅲのヒル(68地点)でした。

また、調査を実施した118地点のうち多くの地点で「特に数が多かった」と判定された生物は、水質階級Ⅰのヒラタカゲロウでした。

■ 指標生物による水質階級の判定

指標生物による水質階級の判定結果をまとめると表-2になります。

今回の調査の判定結果によれば、全調査地点118地点のすべてにおいて水質階級の評価ができました。

水質階級の評価ができた地点の内訳は次のとおりです。

表-1 水のきれいさの程度の階級とその指標となる生物一覧表

は幼虫  ●は汽水域の生物を表す。

■河川別水質階級図(九州全図)

小丸川(宮崎県)/竹鳩橋
平成17年8月11日・高鍋自然愛好会 小丸川(宮崎県)/竹鳩橋
平成17年8月11日・高鍋自然愛好会 小丸川(宮崎県)/竹鳩橋
平成17年8月11日・高鍋自然愛好会

■水生生物調査問い合わせ先一覧表

■この調査法は川にすむ「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べ、その結果から川の水質の状態を知ろうとするものです。

■水生生物調査は、水質のきれいさの程度に対応してすんでいる水生生物を指標として水質の状態を知ります。

国土交通省・環境省では7月から9月にかけて、「川の生きものを調べようー水生生物調査による水質判定」というパンフレットをつくって、この調査への参加を呼びかけています。

■本明川の調査状況と指標生物

本明川(長崎県)/鉄道橋
平成17年7月19日・諫早市立諫早小学校

本明川(長崎県)/鉄道橋
平成17年7月19日・諫早市立諫早小学校

本明川(長崎県)/天満公園前
平成17年7月19日・諫早市立諫早小学校

本明川(長崎県)/旭町
平成17年7月19日・諫早市立諫早小学校

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