猿瀬発電所建設事業は、宮崎県が昭和39年に実施した大淀川総合開発事業により廃止となった九州電力株式会社の旧岩瀬川第二発電所の取水堰を利用し、ゴム引布製起伏堰にて嵩上げを行い、流れ込み式発電所を建設しました。利用する取水堰は、廃止となった後、県道橋の下部工として利用されていましたが、県道改良に伴う橋梁新設により、不要となりました。今回これを再び有効利用する形で水力発電所を建設しました。
水力発電所の取水堰~県道橋の下部工~再び水力発電所の取水堰と、土木構造物の再利用としては、例のないものであります。当然、これにより短期間で、低コストでの発電所建設が可能となりました。
(宮崎県土木部提供)