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急傾斜地崩壊の現況と新たな対策事業五箇年計画の策定

がけ崩れ災害は,過去30年間を平均すると年間約500件発生しがけ崩れ災害による死者数は年平均約50名にも及んでいる。
一方,急傾斜地崩壊対策施設の整備率は,平成8年度末で約24%と未だ低水準にあり.急傾斜地崩壊危険箇所の増加数が整備箇所数の伸びを上回っているのが現状である。
斜面は都市部における貴重な緑地となっていることが多く,がけ崩れ対策を実施する際には,景観や自然環境に配慮しこれら緑を残した状態で斜面の安全度を向上することが重要となる。
21世紀における斜面対策においては,危険箇所の増加抑制,緑の斜面づくり等まちづくりと一体となった施策を展開し,21世紀に向けて豊かで潤いのある地域を創出していくことが必要である。
このため「安全,活力,環境」を目標として斜面整備を展開することが急務であり,平成10年度を初年度とする第4次急傾斜地崩壊対策事業五箇年計画を策定し,事業を計画的に推進することとなっている。

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