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福岡外環状道路
一福大トンネルが結合一

国土交通省 九州地方整備局
 福岡国道事務所 技術副所長
後 田  徹

国土交通省 九州地方整備局
 福岡国道事務所 工務課長
堀  康 雄

国土交通省 九州地方整備局
 福岡国道事務所 建設監督官
安 仲  努

1.はじめに
福岡市内の幹線道路は,都心を中心に放射状に伸びる一極集中型となっている。
一般国道202号福岡外環状道路は,それを「環」状につなぐ道路として計画され,副都心や地域中心拠点を結び,多核連携型の都市構造へ向け広域ネットワークを形成するものである。

本道路のルート沿いである福岡市西南部地域は,交通施設基盤の整備に比べ,都市化が先行してきた地域である。そのため慢性的交通渋滞等の交通問題が発生している。
交通混雑の緩和とともに,安全快適かつ沿道環境にマッチした歩行空間の創造を目的として,福岡外環状道路を整備するものである。
また,本道路は先にも述べた機能に加え次の3つの収容区間としてもその役割を担っている。
①都市高速の設置空間とアクセス機能
②共同溝に,水道・電気等を収容することによる,信頼性向上と道路の掘り返し抑制
③本年開業した福岡市高速鉄道3号線(地下鉄)の設置空間と沿道アクセス機能

平成18年春には,福岡外環状道路と都市高速5号線が城南区堤付近で連結し,九州初の本格的環状道路が形成される予定である。
なお,福岡外環状道路の整備効果として,
①渋滞緩和〔都心部の通過車両が約56%減少(図ー5参照)〕

②移動時間の短縮化〔主要拠点間の移動時間が大幅に短縮(図ー6参照)〕
等が見込まれる。
そのうち,福大トンネル(仮称)は,一般国道の新規供用部分における最大の構造物である。
また共同溝・地下鉄のトンネルの上に開削トンネルを施工することは,全国的にも珍しいものである。

2.福大トンネル(仮称)について
福大トンネル(仮称)工事は,福岡市城南区片江~梅林間に位置する。福岡大学グラウンド真下をとおる)ルートであり,さらに共同溝および福岡市高速鉄道3号線(地下鉄)の各トンネルに近接する開削トンネル工事である。(延長は,一般国道202号[通称,街路部]:約870m,福岡高速5号線[通称,自専部]:約762m)
トンネル断面数は,街路部2断面,自専部2断面(1断面が2車線分の幅員)の計4断面であり,街路部,自専部とも一括して国土交通省福岡国道事務所で施工している。
施工方法は,トンネルルートとなる福岡大学グラウンドを土留め(鋼矢板とソイルセメント地中連続壁との併用)した上で所定の深さまで開削し,あらかじめ工場で製作されたプレキャスト部材(部材数計5,845個)を現場で門型に組み立て,底版,側壁,頂版に現場打ちコンクリートを打設する現場合成式ボックスカルバートである。(図ー7,8)

トンネル工事は,平成14年度より着手し,トンネルルート沿いの福岡大学の施設,周辺の地元住民等またトンネル計画高より下部に存する共同溝地下鉄に配慮しながら,地道にトンネル構築を行ってきた。そして,トンネル着工から2年9ヶ月経った平成17年8月下旬,ついにトンネル部材(部材数計5,845個)が全て組上がり,トンネル全線が結合することとなった。
そこで,計5,845個の最終部材(街路部下り線の頂版部。重量約15t。)が据え付けられる日に合わせ,「福大トンネル結合式」が行われた。

3.結合式について
「福大トンネル結合式」は,平成17年8月27日(土)に福岡市城南区七隈の工事現場内で行われた。式は施工業者(大林・鴻池JV,清水・三井住友JV,西松・東急JV,大成・鉄建JVの4社)が主催し,福岡県,福岡市,福岡県警,福岡北九州高速道路公社,福岡大学,地元関係者発注者(国土交通省)等約400名の出席者の中でとり行われた。
主催者等挨拶,来賓祝辞後,施工業者により安全に十分留意しながらトンネル最終部材の据え付けが行われた。(写真ー2~4)トンネル最終部材がクレーンで慎重に吊り込まれ,そして所定の位置に無事据え付けられると,会場は,出席者の拍手に包まれた。こうして無事にトンネル全線が結合し,式は終了した。

4.おわりに
今後,福大トンネル(仮称)の工事は,トンネル上部の土の埋戻し,トンネル内部の舗装,電気・機械等の設備関係の設置等が残っており,平成18年春の開通に向け,それらの工事を鋭意進捗させていくものである。

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