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川の中にはさまざまな生きものが住んでいますが、特に川底にすんでいる生きものは、過去から調査時点までの長い時間の水質の状況を反映したものです。

したがって、どのような生きものがすんでいるかを調べることによって、その地点の水質の程度を知ることができます。

この調査は、適切な指導のもとに、小学生、中学生、高校生、一般の人々のだれでもが簡単にできるようになっています。

調査を通して、川に親しみ、川を理解し、川を守り、川をよくすることに関心を呼び起こすきっかけにしてください。

なお、調査にあたっては、安全確保に十分注意して、事故防止に万全を期してください。

九州地方整備局管内20水系49河川において、昨年に引き続き水生生物調査を小、中学校、高校、一般の108団体2,781人の参加を得て105地点について実施しました。

その結果、指標生物だけでみても、きれいな川に生息するカワゲラから大変きたない水に生息するセスジュスリカまで多くの種類の生物を確認できました。これらの指標生物により各調査地点の水質階級をまとめると、全調査地点の57.1%が「きれいな水」、38.1%が「少しきたない水」、4.8%が「きたない水」と判定され、「大変きたない水」と判定された地点はありませんでした。

1)調査の実施時期

本調査は、昭和59年より始め、今回の調査で20回目です。九州地方整備局管内では平成15年7月1日~10月22日にかけて実施しました。

2)調査地点及び参加団体

参加団体数108団体、参加人員2,781人の参加を得て105地点について調査を実施しました。(図-1団体構成図)

1)調査方法

この調査方法は、石コロの多い流れのゆるやかな所で、川にすむ「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べその結果から川の水質を知ろうとするものです。河川に生息する水生生物は、水質汚濁の長期的・複合的な影響を反映しています。ここでは、水質のきれいさの程度に対応してすんでいる水生生物を指標として水質の状態を把握します。

2)調査結果

この調査結果によれば、30種類の指標生物のすべてが確認できました。種類別で多くの地点で出現したもの(出現種総数)は、水質階級Ⅰのヒラタカゲロウが93地点、水質階級Ⅲのヒルが65地点、水質階級Ⅱのコガタシマトビゲラが71地点、カワニナが59地点で発見されました。

また、出現した生物のうち「特に多かった」と判断される生物は水質階級Ⅰのヒラタカゲロウであり、73地点となっています。

今回の調査の判定結果によれば、全調査地点105地点のすべてにおいて水質階級の評価ができました。 水質階級の評価ができた地点の内訳は次のとおりです。

調査をはじめるまえに

現地を見ておこう

調査風景

白川・子飼橋(熊本市立月出小学校)生物採集

大野川・昆布刈橋(大分市立判田中学校)生物採集

■この調査法は川にすむ「肉眼で見ることのできる大きさ」の様々な生物を調べ、その結果から川の水質の状態を知ろうとするものです。

■水生生物調査は、水質のきれいさの程度に対応してすんでいる水生生物を指標として水質の状態を知ります。

国土交通省・環境省では7月から9月にかけて、「川の生きものを調べようー水生生物調査による水質判定」というパンフレットをつくって、この調査への参加を呼びかけています。

■筑後川の調査状況と指標生物

■河川別水質階級図(九州全体図)

五ヶ瀬川・松山地点生物採集状況(延岡学園高等学校)

大淀川支流本庄川(森永小学校 他)水生生物調査

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