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本明川ですすむ多自然型川づくり

「オピニオン懇談会」会談風景

本明川であそぶ子供たち

「オピニオン懇談会」での現地視察

「オピニオン懇談会」会談風景 毎月第3月曜日2時間程度

本明川は、河川延長が多良山系から有明海まで21kmあり、全国109の一般河川の中で一番短い河川です。この本明川は昔から大水害の歴史を繰り返しており、昭和32年の「諫早大水害」ではわずか一日で588ミリの激しい雨が降り、死者・行方不明者539人を出す大惨事となりました。

さて、私は平成7年度から国土交通省(当時建設省)の呼びかけでスタートした「本明川オピニオン懇談会」の一員として、視察や勉強会などを通じよりよい本明川の川づくりを考えています。

本明川では現在、実際に自然と人間とが共存する美しい川にするために、「散策路や飛び石」「魚道」「丸太や自然石で作った護岸」など、いろいろな方法で多自然型川づくりを進めています。このことは単なる景観の良さだけでなく、様々な水生生物の生きる場所となるとともに、洪水時における魚たちの避難場所等にもなります。また、川の中に速い流れの所や緩やかな流れの淵など、変化のある水辺空間ができあがり、子供達が川で水遊びや釣り、夏には泳ぐ子供までいるようになりました。

最近は本明川や有明海をきれいにしようと、国土交通省と一緒にEM菌(有用微生物群)散布による水質浄化活動に取り組んでおり、婦人会や商店街、飲食店などからEM菌を流していただいております。

少年時代、私は本明川で魚を捕ったり泳いだりと一日中遊んでいました。しかし、いつのころからか汚い工場廃水や農薬等が川に流れ、汚い・危ないなどの理由により、川で遊ぶ人は少なくなりました。

このため、本明川オピニオン懇談会では、「川に遊ぶ」「川に学ぶ」「川を考える」のテーマで情報誌「本明川だより」を発行しました。この情報誌は少しでも川に関心を持っていただけるように、子供達にもわかりやすく図や写真を多用した形で編集しています。

昔は町中までホタルがたくさんいたと言われています。今後も、川を大事にして昔のようなホタルが住める川づくりを目指したいと思います。そして、昔のような自然と遊べる川を子供達に残したいと思います。

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