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九州地方計画協会

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北川は、水のきれいな五ヶ瀬川の中でも特にきれいな川で、澄み切った水面は川底を美しく映し出し、周辺の景観と相まって情緒的な河川景観をかもし出しています。河口部は、シバナ、ハマナツメ、コアマモ、ハマボウ等の貴重な植物が生育し、コアマモ群落にはアカメの幼魚も棲んでおり良好な河川環境を有しています。

ここが平成9年9月台風19号の影響による集中豪雨に見舞われ、延岡市及び北川町では約800haが浸水し、家屋・事業所を合わせ約2,900棟が浸水するという大きな被害を受け、国及び県で河川激甚災害対策特別緊急事業の採択を受けました。平成9年12月の「河川環境の整備と保全」を位置づけた河川法の一部改正後、全国で最初の大規模な河川工事として、どのように環境に配慮するか注目を集めておりました。

直轄の北川激特事業で特に配慮したことは、「塩性湿地の保全」であります。これを行うために、河川法線の変更を行っております。築堤延長は、L=400mを1,200mへ、水門は1ヵ所を2ヵ所へ変更し、生態系保全のため締め切り範囲を小さくしています。次に、湿地の潰れ地を小さくするため、堤防幅が狭いパラペット堤に堤防断面形状の変更を行っております。更に、友内川周辺での水門・築堤工事に際し支障となるシバナ、ハマナツメ、ハマボウ等の貴重種は、試験移植し状況をモニタリング調査しています。

また、激特事業で建設する水門の管理棟については、緊急時の避難場所としての機能や河川学習に寄与できるような機能を持つこととしています。親しみを持ってもらう試みとして、名称を一般公募し「リバーパル五ヶ瀬川」と決定しました。河川学習館「リバーパル五ヶ瀬川」として広くPRしていきたいと考えています。

コアマモ

はまぼうの花

リバーパル五ヶ瀬川

空撮

サンカクイ

シバナ

平成9年9月 台風19号

平成9年9月 台風19号

ハマボウ

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