環境関連用語一ロメモ(4題)
〈温室効果ガス〉
太陽光の放射エネルギーのような波長の短い可視光線は吸収しないが,地表から宇宙への放射エネルギーのような波長の長い赤外線は吸収する性質を持つもので,これらの分子はいったん吸収した地表からの放射エネルギーをあらゆる方向に再放射し,一部は宇宙に出て行くが,残りは地表に放射され,戻ってくる。この結果,地表の温度が上昇する。
温室効果ガスの種類としては,CO2,メタン,亜酸化窒素,フロン等がある。
〈ヒートアイランド現象〉
都市では高密度にエネルギーが消費されるとともに,地面の大部分がアスファルト等で覆われ,水分の蒸発による温度低下が無いと共に日中貯えられた日射熱が夜間に放出されるため,気温が上昇する。この結果,郊外より気温が高くなり,等温線を描くとあたかも都市を中心とした「島」のように見えるため,「ヒートアイランド現象」と呼ばれている。
〈環境ホルモン〉
動物の生体内に取り込まれた場合に,その生体内で営まれている正常なホルモン作用に影響を与える外因性の物質をいい,正確には(外因性)内分泌攪乱化学物質をいう。現在,環境ホルモンの疑いのある物質は,日本では67あり,農薬・殺虫剤の成分が過半数を占めるが,プラスチック製品等に用いられているビスフェノールA,フタル酸エステルや,ごみの焼却等に伴い生成するダイオキシン類も含まれる。
〈COP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)〉
地球温暖化を防止するため,大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極の目的とした気候変動枠組条約が1992年5月に採択されたが,2000年以降の取組については具体的に規定されていないことから,1997年12月1日から10日まで京都で開催されたCOP3(気候変動枠組条約第 3回締約国会議)において,先進国の2000年以降の温室効果ガスの排出削減目標等を定めた「京都議定書」が採択された。
(建設省 平成11年度重点施策より抜粋・引用)