川内川水系羽月川は九州山脈の鬼岳に源を発し、大口市街地を貫いて川内川へ合流する、流域面積110.7km²、流路延長15.0kmの一級河川です。

大口市は、鹿児島県の北部にあり、熊本県、宮崎県との県境に位置し、国道267号、268号、447号が交差する交通の要衝となっています。

「羽月川地方特定環境整備事業」の計画区間（L＝1.2km）は、市街地近郊にて良好な自然環境を形成しており、水質的に良好であることや、大口総合運動公園や文化会館等も隣接していることから、河川を軸としたイベント・レクリエーション空間として付加価値の高い空間となっています。

この事業では、県の河川改修事業と大口市の轟公園整備事業と一体となって整備を行いました。整備するにあたっては治水の安全性を確保するとともに、「人に優しい、自然に優しい川づくり」を目指し、平成15年度に一連の整備が完成しました。

河川公園には、流水を利用したせせらぎ水路、多目的に使える円形ステージ等を整備し、せせらぎ水路は子供たちが水に親しめる空間となっています。また、ステージを利用した「轟公園川祭り」や音楽活動などさまざまなイベントが行われ、上流部ではカヌー遊びなどができ、芝生広場や散策路は散歩やジョギングなどに広く利用されています。

また、轟公園には家族で楽しめる多くの遊具があり、広い芝生広場もあります。70台規模の駐車場も整備されており、気軽に立ち寄れるようになっています。

近くには、大口市の観光名所である「曽木の滝」や、桜の名所「忠元公園」、豊富な水と緑の「十曽池公園」なども、車で5～15分程度の位置にあります。

天気の良い日に家族揃ってピクニック気分で遊びに来てみてはいかがでしょうか。