一般社団法人

九州地方計画協会

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番匠川は、大分県南海部郡本匠村三国峠を源に発し、急峻な山間部を流れ、途中久留須川、井崎川を合わせ佐伯市内を流れ河口付近で堅田川と合流し佐伯湾に注ぐ一級河川です。

流域面積は464km2で9割を山地が占め、その流域は佐伯市をはじめとする2市1町2村にまたがってる。幹川流路延長は38kmで流域内外を含めた県南地域の社会・経済・文化の基盤となっています。

本格的な治水事業は昭和12年から始まっており、昭和26年より国の直轄事業として改修が進められています。当河川は極めて良好な水質を保っていることや多目的グラウンド等が整備されていることから、ホタルの鑑賞会などのイベントから散策、キャンプ、カヌー、野鳥観察、水生生物調査など野外活動や環境学習にまで至っており、沿川住民のみならず幅広く利用されていますが、より一層利用しやすい空間とするため中流付近に「笠掛地区水辺の楽校」の整備を行いました。整備にあたっては検討委員会を設置し意見や要望を反映させ整備案を作成しました。整備目標として番匠川の美しい景観と清流は本匠村のシンボルとなっており、かけがえのない財産です。この番匠川に生息する豊かな生態系を通して、子ども達に自然の大切さや川と共存していくことの重要性を学び、感じることのできる設備となるよう配慮を行いました。

整備内容

■環境学習
現状のワンドを存知し、多様な生物の生育環境を保全することにより良好な環境学習場所が確保され、園路等を整備し学習活動しやすくなるよう整備を行いました。
※ワンド:水の流れている本流近くにできる池のような水たまり

■活動・交流
常盤井堰下流左岸の広い川原部分は、活動と交流の拠点の場とし、カヌー大会や子ども達の体験キャンプなど、年間を通じて様々な利用可能な多目的広場として整備を行いました。

■健康と憩い、安らぎ
常盤井堰下流左岸側を傾斜の緩やかな護岸(盛土)とし、地域の人たちにとって番匠川を眺めながら、ゆっくりと憩い、団らんしたり、休息やくつろぎの場所となる整備を行いました。

風戸大橋(下流側)より活動・交流の場を望む

常盤井堰より下流を望む。(河川資料館やカヌー艇庫)

生物の生育環境を創出するワンド

この虫なんだろうな。(水生生物調査)

ちょっと一息カヌー教室

常盤井堰のウォーターシュライダー

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