●カネヒラ
●シビンチャ調整中(天草)
●シビンチャ調査中(南関)
私は、大川で育った。というのは子どものころは菊池川のことを大川と呼んでいたのです。
当時私は、秋丸で暮らしていたので、学校から帰るとすぐ、菊池川横の家から水泳パンツ1丁で飛び出し、川で遊ぶのが毎日の日課でした。
小学校1年生のころは、犬かきで、10mぐらいしか泳げなかったのが、4年生ころには、少々増水した川でも、向こう岸まで泳げるカッパになっていました。
川に潜っては、手づかみで、鮒、鯉など、捕らえるほどになっていました。又、ウナギ、ナマズも、三本ホコを使って、捕り、自分でさばいて、食べたこともありました。もちろん、魚釣りも楽しい遊びの1つで、エサがない時など、飯つぶで釣ったもので、ハエがよく釣れました。それに交じって、シビンチャも釣れました。ハエと一緒に炊いても、苦くてうまくありません。口に入れても吐き出していました。しかし、今思い出しても、きれいな魚でした。
昔のシビンチャと、今のシビンチャは、チョットちがう、と言う人が多いのです。私の兄も、高瀬の人々も、「今、シビンチャ展に展示しているシビンチャは、違うごたる、長さが、6cm~8cmぐらいで、もっと、丸くて、薄っぺらで、色がきれいだったぁ」と。でも、それは今はいません。子どものころの昔の川の方が、ニホンバラタナゴは大きく育っていたのではないか、また、あのころから、タイリクバラタナゴは生息していたのではないかと思います。(学説では、1945年に、日本で、繁殖している)。又、カネヒラとの説もあります。シビンチャ(タナゴ類)も、熊本でも、限られた地域にしかいない状態です。今からでもまだ遅くない、国、県、市町村で、シビンチャを守り、又、川にシビンチャが、復活する事を願っております。