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南九州西回り自動車道(八代工事事務所管内)の事業概要について

建設省 八代工事事務所
 副所長
廣 瀬 邦 治

建設省 八代工事事務所
 工務第二課長
井手上 美津男

南九州西回り自動車道は「第四次全国総合開発計画(昭和62年6月30日閣議決定)」で,21世紀に向け,多極分散型の国土を形成するため,全国で14,000km高規格幹線道路網の一環として計画された道路であり,九州西南部の地域経済の活性化・高速定時性の確保に大きく寄与するものです。
本路線は八代市を起点とし,水俣市,川内市を経由して鹿児島市に至る計画総延長約140kmの自動車専用道路で,熊本県内約50kmについては八代工事事務所で担当し,八代日奈久道路,日奈久芦北道路,芦北出水道路の3区間に分けて整備推進しています。
現在,八代市および鹿児島市の両方から整備を進めてきており,すでに八代JCT~八代南IC間(6.6km),鹿児島IC~伊集院IC間(11.1km)を暫定2車線で供用しています。
計画の諸元はつぎのとおりで,南九州西回り自動車道が完成すれば,八代市から鹿児島市まで4時間かかっていたのが,1時間半に短縮されます。

構造規格:第1種第2級
設計速度:100㎞/h
車線数 :4車線(暫定2車線)
標準幅員:一般部(完成)w=2.50~7.00~4.50~7.00~2.50=23.50m
        (暫定)w=1.75~7.00~1.75=10.50m
    長大橋梁(完成)w=1.75~7.00~4.50~7.00~1.75=22.00m
        (暫定)w=1.50~7.00~1.50=10.00m
    トンネル(完成)w=1.50~7.00~1.50=10.00m @2=20.00m
        (暫定)w=1.50~7.00~1.50=10.00m

それぞれの道路(区間)の現在までの事業の経過と進捗状況は,次のとおりです。

1 八代日奈久道路
八代日奈久道路は,南九州西回り自動車道の起点部にあたり,九州縦貫自動車の八代ICより,南約1kmの八代JCTで分岐し八代市日奈久下西町に至る12.1kmの専用道路で,既に,八代JCT~八代南IC間(L=6.6km)を供用しています。この区間は,妙見トンネル(L=722m)など3本のトンネルと球磨川大橋(L=484m)など大小13の橋梁があり構造物が56%を占めています。八代南IC~日奈久IC(L=5.5km)は平成13年度中の供用を目途に工事の最盛期です。この区間も,平山高架橋(L=3,205m内555mは八代JCT~八代南ICで供用済),日奈久高架橋(L=1,935m)と構造物が約82%を占めています。

2 日奈久芦北道路
日奈久芦北道路は,八代日奈久道路に続く区間で日奈久IC~熊本県葦北郡芦北町花岡の芦北ICに至る計画延長16.6kmの自動車専用道路で,途中,田浦町田浦に田浦ICがあります。
日奈久IC~田浦IC間(L=8.8km)は用地買収もほぼ終わり次期道路整備五ケ年計画内の供用にむけて,工事に着手しています。この区間も構造物が約64%もある山岳部の工事であり難工事が予想されます。
田浦IC~芦北IC間は,用地買収中であり,諸構造物の調査・設計を行っています。
主な構造物は次表のとおり。

3 芦北出水道路
芦北出水道路は,芦北IC~鹿児島県出水市下知識の出水ICに至る計画延長約29kmの自動車専用道路であり,途中,津奈木ICと水俣ICがあり,平成5年度に事業化されています。
芦北IC~津奈木IC間(L=8.2km)については,芦北IC部で用地買収に着手し,残る区間については,計画説明および用地調査に着手しています。津奈木IC~水俣IC(L=5.1km)は,路線測量を実施し用地買収に必要な道路設計・調査を行い,水俣IC~県境間については,都市計画決定にむけた調査等を行っています。
このように八代工事事務所では,南九州西回り自動車道を早期完成させるため,鋭意事業の推進を図っています。

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