一般社団法人

九州地方計画協会

  • 文字サイズ
  • 背景色

一般社団法人

九州地方計画協会

  •                                        
都城志布志道路の整備について
伊牟田有昭

キーワード:地域高規格道路、都城志布志道路

1.はじめに
鹿児島県は、半島地域や多くの離島など広大な県土を有しており、陸・海・空の広域交通ネットワークなど、社会資本の整備が重要です。その中でも、移動手段を自動車交通に大きく依存している本県にとって、道路交通ネットワークの構築は重要であり、特に本県の骨格をなす高規格幹線道路及び地域高規格道路について重点的な整備を進めています。
本稿では、九州縦貫自動車道宮崎線(都城IC)や東九州自動車道と一体となって広域交通ネットワークを形成する都城志布志道路の概要や進捗状況、整備効果などについて報告する。

1.都城志布志道路の概要
都城志布志道路は、宮崎県都城市と鹿児島県志布志市とを結ぶ全体延長約44㎞の地域高規格道路である。
九州縦貫自動車道都城IC と重要港湾志布志港とを直結することにより物流の効率化を図るとともに、広域交通ネットワークによる地域間交流・連携の促進等を目的とし、国土交通省及び宮崎県、鹿児島県が一体となって整備を進めており、これまで、全線約44㎞のうち約23㎞(約52%)が開通しているところである。
2.都城志布志道路の進捗状況
全線約44㎞のうち、県境から志布志港までの約22㎞区間について、鹿児島県で整備を進めており、これまで、曽於市の末吉IC から志布志市の有明北IC 間の末吉松山有明道路(8.3㎞)と有明北IC から有明東IC 間の有明道路(4.3㎞)を供用し、約13㎞(約57%)が開通したところである。
現在、残る宮崎県境から末吉IC までの末吉道路、有明東ICから志布志IC(仮称)までの有明志布志道路及び志布志IC(仮称)から志布志港までの志布志道路の3 区間で整備を進めている。

各工区の整備状況は以下のとおり
(1)末吉道路(宮崎県境~末吉IC)
  延  長:2.9㎞
  事業着手:平成25 年度
  整備区間指定:平成25 年5 月16 日
  R1 末事業進捗率80%
  令和2 年度供用予定

(2)末吉松山有明道路(末吉IC ~有明北IC)
  延  長:8.3㎞
  事業着手:平成9 年度
  整備区間指定:平成8 年8 月30 日
  ■平成17 年2 月18 日(L=4.2㎞)開通(末吉IC ~松山IC)
  ■平成20 年2 月15 日(L=4.1㎞)開通(松山IC ~有明北IC)

(3)有明道路(有明北IC ~有明東IC)
  延  長:4.3㎞
  事業着手:平成20 年度
  整備区間指定:平成21 年3 月13 日
  ■平成30 年3 月4 日開通

(4)有明志布志道路(有明東IC ~志布志IC(仮称))
  延  長:3.6㎞
  事業着手:平成18 年度
  整備区間指定:平成18 年3 月31 日
  R1 末事業進捗率97%
  令和2 年度供用予定

(5)志布志道路(志布志IC(仮称)~志布志港)
  延  長:3.2㎞
  事業着手:平成23 年度
  整備区間指定:平成23 年4 月1 日
  R1 末事業進捗率62%
  ■国道220 号付近については、志布志港とのアクセス機能の強化を目的として、国道を越えて、臨港道路と直結する計画としており、志布志港からの大型車両により混雑が発生していることから、平成31 年3 月27 日片側一車線の暫定供用を図ったところである。

なお、都城志布志道路については、沿線自治体からなる建設促進協議会や民間協議会及び女性の会など日頃から熱心な要望活動もあり、地域の皆様と一体となって、一日も早い全線開通に向け、取り組んでいる。

3.都城志布志道路の整備効果
本道路の整備により畜産物の生産拡大や木材の輸出促進、企業立地による新たな雇用機会の創出や救急医療圏域の拡大、大規模地震発生時の人的・物的支援機能の強化など、様々な整備効果が期待される。

【経済】
■物流拠点へのアクセス向上による民間投資を誘発し、さらなる企業誘致に向け、新たな工業団地を造成

■志布志港の物流機能と一体となって地域の経済活動が活性化

【医療】
■迅速な救急搬送による圏域の新救急医療体制構築
○都城IC 付近に移転した救急医療拠点施設(都城市郡医師会病院)や三次救急医療施設等への救急搬送時間の短縮により、救急搬送時の生存率が向上。

【防災】
■都城市などのバックアップシティとしての機能強化
○南海トラフ地震等発生時の後方支援拠点としての役割を担う都城市などと太平洋沿岸地域とが結ばれることで、人的・物的な支援強化が図られる。

おわりに
以上、都城志布志道路の概要や進捗状況、整備効果について紹介した。
本県としましては、広域交通ネットワークの形成は、地域間の交流連携の強化、産業や観光の振興のほか、地域の安全・安心を確保する上でも極めて重要と考えており、引き続き、都城・大隅地域の発展のため、一日も早い全線供用に向け、重点的な整備に取り組んでまいります。

上の記事には似た記事があります

すべて表示

カテゴリ一覧