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技術士試験合格までの体験記

福岡市水道局 計画部
 開発課長
箱 嶋 次 雄

午前中3時間,午後4時間で12,000字を考える暇もなく書き続けるという二度と受けたくないと思うほど,かなりハードな試験でありました。その中で特に専門問題は,やまがはずれ大苦戦で,残り1時間でまだ2問が手つかずの状態でありました。採点の対象となるためには8割以上の記述が必要と受験書に書いてあり,字数を何とかうめる努力をしたことが今回の栄冠につながった一因であると考えられます。まさに忍耐と粘りの勝利でありました。
受験勉強での私の体験を述べますと,まず経験論文は,自分が中心となって関わったものとし,何回も添削し覚え込む。また,水道必須問題は,水道事業および下水道事業が現在当面している社会的,経済的,技術的な課題を問う問題であるため,常日頃から最近の技術的話題を技術の傾向,経済,行政など広角的な面について,現在の問題点と課題,対応策などを理解し見識を持つことが重要であります。対策としては,1年前から最近の行政政策などの情報を収集し,テーマごとにノートにスクラップ整理を行い予想回答を作成した。
また,専門問題は過去の問題から傾向を把握し,不得意分野は過去の内容を目に通す程度で得意分野の問題に集中して整理を行い,それを現時点でフォローし予想回答を作成した。
何にもまして,日常的に論理的文章を書く練習と習慣つける必要が大切であると痛感しました。
今回の技術士受験のチャレンジは自己啓発につながり自分にとって最も充実した期間となった。
是非,受験にチャレンジし万全を尽くして合格して下さい。

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(株)綜合技術コンサルタント福岡支店
 技術部道路設計課 課長代理
二 宮 雄 司

私は,道路計画で受験し合格までに数年を要しました。試験は「いつか合格する」ものではありません。合格する「意志」を強く持ち,あきらめないことです。また,自分の技術力を向上させる努力をした結果が「合格」と言う2文字につながります。
試験の内容は①経験論文,②建設一般,③専門に関する設間に分けられます。経験論文は「体験業務の課題と対応策および現時点での反省」を簡潔に表現し一義的とする必要があります。
私は,略図(10個)数値表現を入れて文章を簡潔にする工夫をしました。建設一般は,土木学会誌,建設白書,専門誌等からキーワードを整理して「内容・自分自身の考え」を書く練習を行い,設問に対して関連するキーワードを組み合わせて最後に「自分の考え」を必ず書くことです。専門に関しては,過去の出題傾向,タイムリーな技術的話題について建設一般と同様にまとめる必要があります。
試験で大変なことは,一日で「12,000字(手書き)を書く」ことです。体験論文は,事前に準備し,誤字をチェックして加筆があれば空いた所に引き出して記述する努力が必要です。建設一般,専門は,7~8割以上の記述量とし「専門とする事項」に合った設問を選択することです。
論文作成は,先輩技術士の方に添削して頂き,誰でも理解できる論文とすることが重要です。また,実務を行いながらでの勉強は大変に難しく4月から試験日までの約5ヶ月間が勝負です。
この間に集中して勉強できれば必ず「合格」できます。合格する強い意志でがんばって下さい。

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建設省 九州地方建設局
 道路部 機械課長補佐
佐 藤 修 治

諸先輩方の御指導により,この度機械部門で合格することができました。読者の方は建設部門を目指す方が多いと思いますので,ここでは共通することについ述べます。
①作文力を鍛えるために時間をかけました。
作文は頭の働きそのものです。文章でその人の考えの深さ・水準・姿勢が判断されます。試験の休験論文は暗記で対応できますが,それは中身と表現力を問うということであり,正確で分かりやすい文章が要求されます。知識論文では,知識の持合せの少ない問題に出会ったとき,時間内でいかに論理的に回答するかという場合に真の作文力が必要となります。私は3種の技術文章作成指導書で学習し,また,書物の抜粋や技術事項の要約づくりで作文練習をしました。
②日常の仕事の仕方が大切だと反省しました。
日頃から業務や時事に対して問題点を把握し,自分なりに解決を試み,整理しておくと論文を書くときに役立ちます。また口頭試験についても,日頃の業務報告・会議の司会・研究発表などにおける向上努力が効果を現します。
③前向きな姿勢が求められることを痛感しました。
技術者の目指すところは改善だと考えます。改善には前向きな姿勢が必要です。技術士は問題を解決する技術者とされており,問題を解決することは物事を改善することになります。なお,体験論文は創意工夫を求めていますが,それは前向きな姿勢があってこそ生まれるものではないでしょうか。
以上の3点は,実は自分でまだ達成できていないことで,今も目標として努力していることをお断わりして体験記とします。

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熊本県土木部建築課 参事
 建築主事 一級建築士
水 上 文 藝

気軽な気持ちで一次試験を受けて,合格してしまったのは6年前であった。その翌年,もっと気楽な気持ちのままで二次試験を受けたが,体験業務論文で早くも行き詰まり,試験放棄という苦い経験をした。それ以来,技術士に相応しい業務が何であるかを日常の課題として取り組んでみた。結果,主体的に進めてきた「まちづくり活動」で建築士会連合会長賞を受賞した時,受験の機は熟したと感じ「都市および地方計画」での受験を決意した。願書は自分の能力を宣伝する格好のポートフォリオと思い,気合いを入れて書き上げた。
筆記試験へ向けた論文作成は7月の夏休みに集中して行った。体験論文は図や表を使ってできるだけ分かり易い文章とし,しかも科学技術という面から客観視することを心掛けた。選択科目では過去20年の問題を分析し,その中で共通するキーワードを30枚の暗記データシートとしてまとめ上げた。また,建設一般の出題は社会資本整備・環境・建設技術のいずれかと割り切って論文作成を進めた。共通して「建設白書」を基本的なバイブルとし,「朝日キーワード」「イミダス」「建設コンサルタンツ機関誌」等から最新情報を補完した。十分な準備で臨んだ筆記試験では,幸いにも大方の山勘も当たり,試験終了のチャイムを合格の手応えとともに聴いた。
11月中旬の筆記試験合格の通知から口頭面接までは3週間程度しかなく,落ちるに落ちられぬ切羽詰まった気持ちのまま技術士センターの対策講習会を受講した。そのお陰で口頭試験の実像が十分に理解でき,落ち着いて面接に臨むことができた。合格して,それはゴールではなく次のステップのスタートだと痛感する今日この頃である。

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