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一般国道10号別大拡幅急深部で
非越波型波返し擁壁の設置が始まりました
                    九州地方整備局 管 谷 滋 志
 
 1 はじめに
 一般国道10号別大拡幅は、交通が集中する別府市から大分市間の交通混雑の緩和と交通安全の確保を目的とした、延長22.6㎞の現道拡幅事業です。
 別大拡幅事業のうち特に東別府より西大分にかけての約7㎞区間は、交通量の増加に伴う慢性的な交通渋滞や、台風等の越波により通行規制がたびたび生じるなど、幹線道路としての機能が低下していました。そこで、平成5年度より拡幅工事に着手し、平成20年3月までに約6.2㎞区間の供用を開始しています。残る区間の高崎山地区(約0.8㎞)につきましても、平成18年度より工事に着手したところです。(図―1)
 

図-1

 
  当該地区は、他の地区とは地形が大きく異なり、山腹斜面は約40°の勾配で別府湾の水深60mの海底まで直接落ちており、消波ブロックの設置が困難なため、越波対策が課題となっていました。(図-2)
 

図-2

 
 そこで、平成15年度に行われた学識者による検討委員会を初めとして、各種水理実験、構造比較、経済比較等行った結果、新技術である「フレア護岸」と呼ばれる「非越波型波返し擁壁」が採用され、工事を推進しています。
 このような状況の中で、今回、高崎山地区において道路構造物としては日本初となるフレア護岸(非越波型波返し擁壁)の据付が行われましたので紹介します。
 
 2 非越波型波返し擁壁の概要
 フレア護岸(非越波型波返し擁壁)は、滑らかな曲線形状により、波を沖に返し、越波を防ぐ新しい護岸形状です。本体は、鋼板の前面にコンクリートを用いており、幅7m、高さ4m1基あたりの重量は約60トンあります。(図-3)
 

図-3

 
 優れた点として
 ① 通常護岸に比べ、天端高を低く抑えることができ、事業費の縮減が図れます。
 ② 天端高を低く抑えることにより、景観性に優れるとともに、天端上面を歩道として利用できます。
 ③ 擁壁を工場や他のヤードで製作し、現地に据え付けることで、海上作業の危険性の低減や、工程の短縮が図れます。
が挙げられます。
 
3 非越波型波返し擁壁の据え付け
 擁壁の製作ヤードより、船(起重機船)で現場まで運搬し、海上から200t吊りクレーンにより1基ずつ据付を行いました。
 

 

 
 4 これからの整備に向けて
 平成19年度は、2工事区間28基の非越波型波返し擁壁の据付を行いましたが、平成20年度は、4工事区間56基の据付を予定しています。
 別大拡幅事業も残すところ約800m区間の整備を行うのみとなっています。災害に強い道路、渋滞緩和を中心とした都市機能性の向上のための道路として全線6車線化の早期実現を目指し、引き続き努力していきます。
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