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魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業の紹介
(にがこべ谷川第3砂防ダム「疑似渓流型魚道」)

建設省川辺川工事事務所
工務第二課 工務係長
古 閑 政 秀

☆コンセプトは「ゆらぎ」と「岩陰」のある自然な流れ
「疑似渓流型魚道」は五家荘渓流キャンプ場横の(にがこべ谷川第3砂防ダムH=5m)に巨石練石積みにより施工しました。
この周辺は,セイフティ・コミュニティモデル事業で整備した跡地に水辺公園と渓流キャンプが整備されているため,周辺環境との調和を重要な設計要因とするとともに,対象魚の「ヤマメ」が,のほり易い形を識者や専門家の意見を聞きながら模索し施工しました。
施工には5t程度の巨転石約150個を近隣の工事現場から調逹しラフタークレーンを用い熟練工による施工を行いました。
また,巨転石には洪水外力に抵抗させるアンカー鉄筋を埋め込んだためこれまで,数回の洪水越流を受けていますが大きな欠損は見られません。また,遡上効果については,潜水目視観察により魚道の全段で「ヤマメ」が確認され,のぼれる構造となっている事が証明されています。
この「疑似渓流型魚道」は川辺川工事事務所工務第二課の直営作業により設計されたものです。

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