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(n) 改築工事が進む「豊の国」一般国道326号

一般国道326号は,宮崎県延岡市を起点として10号と一部重複しながら北上し,宮崎県東臼杵郡北川町で分岐して祖母山系の裾,北川沿いを通り,大分県南海部郡宇目町,大野郡三重町を経て同郡犬飼町に至る全長84kmの幹線道路であり,地方生活基盤の一端を担うほか,地域開発誘導軸としての大きな役割を有する道路である。
現道は祖母山系の裾野に沿って造られている山岳道路であるため,曲線区間が連続し幅員も狭く,見通しも悪いところから,自動車交通には大きな障害となっており,東九州の動脈としての役割,機能を十分に果たしてはいない。また,この道路は,昭和45年4月1日,主要地方道延岡三重線,一般県道三重犬飼線が国道昇格したものである。
このような現状を打開し,地域経済へ活力を与えるための基盤整備として,北川町熊田から三重町までの計画延長36.9kmを権限代行区間とし,昭和49年度より一次改築事業として宮崎県側を延岡工事事務所,大分県側を佐伯工事事務所で着手した。
写真でわかるように当路線は山岳地帯を縫うように,山から山,谷から谷へと縦走しており,地形・地勢・地質条件などから長大橋とトンネルの連続となっている。山岳道路としての線形に苦労しているが,それは旧道とバイパスの線形,高低差などからもうかがえることである。

三重町を遠望
 (建設省九州地方建設局佐伯工事事務所提供)

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