一般社団法人

九州地方計画協会

  • 文字サイズ
  • 背景色

一般社団法人

九州地方計画協会

  •                                        
土木の日記念イベント『九技きゅうぎズム2004』の開催について

国土交通省 九州地方整備局
 九州技術事務所 機械課長
諸 永 敏 夫

1 はじめに
「くらしの環境と災害」をテーマに九州技術事務所が取り組んでいる業務や役割を地域の一般住民の方に広く理解と認識を深めて頂くことを目的として,平成16年11月13日(土)事務所構内(久留米市高野1丁目3番1号)にて開催しました。
本イベントは,工学会(土木学会の前身)の創立が、明治12年11月18日であることにより昭和62年から11月18日を〈土木の日〉並びに11月18日から24日までを〈くらしと土木の週間〉と定められたのを契機に,平成3年度に九州技術事務所で端を発し,時の変遷を経ながら現在,各地において普及し開催されています。

2 概 要
イベントの内容としては,一般住民の方が,日頃見ることが出来ない災害対策用機械等の展示,実演及び体験や環境・災害に関するパネル展示,ビデオ放映を行いました。以下,各コーナーを紹介します。

(1)災害対策用機械展示コーナー
保有機械を展示し,災害現場での稼働状況及び役割等を説明用パネルにて紹介します。

(2)災害対策用機械実演コーナー
災害現場での活躍状況を模擬的に再現し,より臨場感のあるものとする。
① 気球空撮装置:上空からTVカメラで,会場内の様子を撮影。
② 衛星通信車:気球空撮装置からの映像を衛星回線で送信。
③ 簡易画像伝送装置:衛星回線を通し,送信された映像を送・受信。
④ KU-SAT:組み立てて展示。
⑤ 対策本部車:気球空撮装置からの映像をモニターに放映。
⑥ 照明車:照明灯の点灯。
⑦ 土嚢造成機:土のうを製造。
⑧ 簡易遠隔操縦装置(通称:ロボQ):バックホウを遠隔操作し、土嚢造成機へ土を供給する。

(3)体験コーナー
建設機械等を使って,機械の操作体験や地震、大雨等の体験をする。
① 振動実験車:過去に起きた代表的な地震を体験。
② 降雨体験装置:大雨の体験。
③ ロボQ(バックホウ用):バックホウを遠隔操作体験。
④ 土嚢造成機:土嚢製造体験。
⑤ 情報収集車:悪路走行体験(水深0.8m、登坂勾配47度)

(4)ビデオコーナー
「自然災害の恐ろしさ」や「災害の兆候」などを放映し防災意識の向上を図る。
『「活火山に挑む」雲仙普賢岳の無人化施工』 (10分)他3本上映。

(5)パネル展示コーナー
「環境」と「災害」に関連するパネルを展示し,国土交通省の取り組みについて理解してもらう。
① 災害関連:60枚
② 環境関係:12枚
③ 新技術:5枚

(6)実験コーナー
実験装置や試験器具等を使って,災害の起こる仕組みや身近な「環境」について理解を深めてもらう。
① 液状化模型実験:模型を使って,液状化現象の仕組みを説明。
② 水質試験:「パックテスト」を用い,河川水等の汚れ具合を調べる。
③ 排水性舗装模型:模型を使って,排水性舗装の仕組みを説明。
④ 道路診断:舗装管理支援システムを使用して,舗装道路の状態を説明する。
⑤ 道路騒音:道路環境センサスの成果を活用して,道路騒音値を説明する。

(7)外来種コーナー
ホテイアオイ,アマゾンチドメグサ等を展示し,生態系に与える影響や外来種対策の取り組みを説明する。

(8)子供向けお遊びコーナー
ラジコン操作のバックホウ等を通して,子供達に機械に親しみを持たせる。

(9)応急手当訓練コーナー
久留米市消防署職員により,心肺蘇生法及び応急手当等人形を使って緊急処置法を指導してもらう。

(10)消火器取り扱いコーナー
久留米市消防署職員により,消火器の取り扱いを実技指導してもらう。

3 検討部会各班の役割業務
各班の業務内容は以下の通りです。
 〇企画班:企画立案,予算,工程,各班調整
 〇対外折衝班:対外予算・部署への説明等
 〇広報班:チラシ・HP作成,マスコミヘの投げ込み,市・町報の調整
 〇計画班:各コーナーの実施詳細計画立案
 〇会場班:会場設営・看板、案内標識の計画、駐車場計画
 〇契約班:イベント実施に伴う役務・購入・保険等の契約事務

4 おわりに
今回開催の土木の日記念イベント『九技ズム2004』は、平成16年度の重点取り組み課題の一環で実施したものである。
対象を近隣地域の一般住民及び小・中学生におき、部会メンバー14名で,上記3の班編制を構成し具体的な作業に着手した。
基本的なスタンスとして,全職員(非常勤含む)参加による手作りによる運営を目指した結果、極カ経費節減に努め一定の成果を得られたものと思う。
当事務所での開催は,5年振りで小規模な催しとなったが、所期の目的である業務や役割を多少なりとも認識して頂けたものと思う。
最後に,『九技ズム2004』の開催に際し,ご指導・御協力を賜りました関係各位並びにご多忙中にもかかわらずご来場いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。
来年度も多くの方々に来場して頂けますようより充実した内容のイベントを開催しますので何卒よろしくお願い致します。

上の記事には似た記事があります

すべて表示

カテゴリ一覧