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「九州建設技術フェア2003in熊本」の開催について

国土交通省 下関港湾空港技術調査事務所
 副所長
九州建設技術フェア実行委員会事務局
伊 東 保 信

1 はじめに
第13回目を迎える「建設技術フェア」が10月16日・17日の両日,グランメッセ熊本(熊本県上益城郡益城町)で開催されました。
このフェアの歴史は,平成3年度に九州技術事務所(久留米市)で産声を発し,第10回目(平成12年度)からは多くの方々に参加していただくために開催地を九州各地(福岡市→下関市→北九州市)に移し,今回熊本での開催となりました。
建設技術フェアは「建設分野の新しい技術や優れた技術について,情報交換・交流の場を提供することにより,これらの技術の活用・普及を促進する」とともに「良質な社会資本整備のための建設分野での取り組みを,一般の方々や将来建設分野に進む学生に知っていただく」ことを目的に開催しています。また,「新技術の活用促進及び技術開発の推進」を図る上で非常に有効な手段であり,社会資本整備の必要性について多くの方々に理解していただける,絶好の機会でもあります。ここにその一部を紹介します。

2 新たな取り組み
九州建設技術フェアをより有意義なものにするために3つの新たな取り組みを行いました。
(1)公共事業の発注者が「九州建設技術フェア」において新技術の情報を収集し、今後の新技術活用につなげていくことを考え,各県・政令市・公団・公社も実行委員会に参画して頂きました。
(2)「新技術の活用促進及び技術開発の推進」を図るため産・学・官連携のもと「民間企業等が開発した技術等の展示」に加え,㈳土木学会西部支部の共催を頂き四つの大学から「研究技術」の紹介,とともに「官学連携による新技術の開発」について展示しました。
(3)「九州における建設技術の変遷」や「発注者が必要としている技術開発テーマ」についての情報提供及び展示を行いました。

3 開催概要
昨年度と比べ来場者数出展技術とも増加しました。官公庁,企業学生とそれぞれ増えましたが,特に土木学会西部支部の共催を受け,学校関係の来場者数が大幅に増加しました。
開催日時:平成15年10月16日(木)~10月17日(金)10:00~17:00
開催場所:グランメッセ熊本(熊本県上益城郡益城町)
出展企業・団体:135社(前年度117社)
来場者数:6,913名(前年度5,918名)

今年度は、新技術の開発・活用・普及の重要性をコンセプトに新技術や優れた技術についで清報交換・交流の場を提供し,これらの技術の活用・普及を促進することを目的としました。

4 出展ブース概要
本年度は,5つのコーナーを設け,技術展示しました。各コーナーを以下に紹介します。
(1)出展社・企業コーナー
「共通」,「都市・建築」,「河川・海岸」,「道路」,「港湾・空港」,「機械・電気通信」,「トンネル」,「環境・リサイクル」,「調査・試験」といった9つの募集項目に対して161ブース,368の技術を展示しました(前年度146ブース,308技術)。特に,今注目されている「環境・リサイクル」に関する技術が数多く出展されました。(84技術〔全体の23%〕)。
(2)中央コーナー
九州各地域における各時代の代表的な建設プロジェクト(江戸時代~明治から戦前~戦後から現在)をパネル・ビデオ等により,技術的に特筆すべき点や,プロジェクトがどのように国民生活の向上に寄与したかを紹介しました。
(3)官学連携コーナー
九州大学,熊本大学,九州東海大学,崇城大学の4つの大学において,現在取り組んでいる研究技術を紹介するとともに,行政機関と大学が連携して現在取り組んでいる研究テーマを模型・パネルで紹介しました。
(4)行政コーナー
九州技術事務所・下関港湾空港技術調査事務所が現在取り組んでいる技術開発研究を模型・パネルで紹介するとともに,技術相談コーナーも併せて設置しました。
(5)屋外展示コーナー
地震や風水害時の危険性を直接肌で感じられる振動実験車,降雨体験装置及び資源の有効利用となるリサイクル技術の展示。

5 おわりに
「建設技術フェア」を通じて建設に携わる方は勿論,今後土木技術に関わる多くの人にとって新しい技術・情報等についてご理解いただけたと確信するとともに,今日の「建設技術」が私たちのくらしに欠かすことのできない重要なものであるとの認識を頂けたと思っています。
また,フェア開催にあたり関係機関及び出展社の皆様のご協力により来場目標数を大幅に上回り,盛況のうちに終了することができました。
ありがとうございました。
次年度(2004)も多くの皆さんに来場して頂けますよう充実した内容の「技術フェア」を開催しますので,よろしくお願いいたします。

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