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「九州の水辺に人のにぎわいを!」

国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所
 管理課 専門官
(前 国土交通省 九州地方整備局 河川部
 河川工事課 海岸係長)
原 田 佐良子

九州地方整備局河川部で推進している多自然川づくりへの取り組みのうち、『多自然川づくりの理解と推進体制』として、河川部、九州7県、政令指定都市で組織する “九州地区多自然川づくり協議会” において、毎年【うるおいのある川づくりコンペ】を開催しています。
【うるおいのある川づくりコンペ】は川づくりに携わる行政担当者の技術向上と情報交換を目的に開催しているもので、毎年1県が幹事県となり、会場の設営、運営等について、国、県協働で行っています。平成19年度は福岡県が幹事県で、10月26日(金)、県庁の講堂にて開催しました。15回を迎えた今回は、新しい試みとして行政だけではなく、NPO団体、学校関係にも聴講案内を行い、約190名の参加となりました。
今年はフォローアップ部門、施工技術部門、地域連携・広報部門、その他部門(課題が残る川づくりの解消への工夫等)に分け、発表課題25課題(国11課題、県11課題、市3課題での発表となりました。

開会式風景

発表風景

更に新しい試みとして、今回はパネルディスカッションを開催しました。テーマは『九州の水辺に人のにぎわいを ! 』です。
コーディネーターは福岡大学工学部社会デザイン工学科渡辺亮一講師、パネリストは日田観光協会石丸邦夫さん、行橋の自然と文化を愛する会・海幸山幸ネットの原賀いずみさん、福岡県河川課長技術補佐池永昭夫さん、遠賀川河川事務所工務課長柳田公司さんにお願いしました。”九州の水辺に人のにぎわいを”取り戻すために必要な視点は何かという問いに対して、キーワードをパネルに記入してもらい、キーワードに対する思いを語っていただきました。

パネルディスカッション風景

導きだされたキーワードは、【環境、観光、そして感動】、【海山川つながり、自然と文化を子どもたちに伝える】、【きっかけ】、【女性】です。コーディネーターの渡辺先生は【若者の力(自称若者もOK!)】とまとめられました。
水辺の人のにぎわいを取り戻すためには、さまざまな人が訪れ、水辺における”感動”が必要です。”感動”を生み出すためには、訪れた人が五感で感じる魅力づくりが必要です。魅力づくりとは、新たにつくりだすことと、ふるさとの自然と文化を掘り起こすことがあります。そのためには、いろいろな人の力が必要です。女性、若者(自称若者も含め)、子どもたちがつながることによって地域が元気になっていくはずです。そのきっかけのひとつとなるのが”多自然川づくり”であるといえます。
地域で川を大切にしていただいている方々、河川行政に携わる担当者、設計担当者、施工業者の思いを一つにして取り組むことが、感動する”魅力ある川”をつくりだすのです。        今回の発表の中から選考された部門別の優秀賞は、まさに感動する”魅力ある川”への一歩を踏み出した事例です。
優秀賞受賞事例は、12月6日~7日に埼玉県で開催された「全国多自然川づくり担当者会議」に九州代表として参加し、高い評価をいただきました。
今年も、どのような素晴らしい発表がなされるか、期待しているところです。

受賞者の皆さん

こぼれ話
会場入口には、平成18年度の”川づくり八景”のパネル展示を行いました。これは、九州地方整備局の河川に携わる職員自らが担当する川の魅力を再発見するために実施しているものです。

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