トップ  >  水辺だより 九州の近代土木遺産

ダムや堤防、橋、水門、塔、トンネルなど、九州には、歴史的にも技術的にも優れた土木建造物が各地に点在しています。このコーナーでは、「日本の近代土木遺産」に指定されたこれらの建造物を、全4回のシリーズでご紹介します。

宮田山トンネル(北九州市八幡東区・戸畑区)

新日鉄専用線(鉱滓線)トンネル・昭和4年 全長1,200m 煉瓦トンネル

昭和2年に建設が始まった新日鉄専用線(通称鉱滓線)は、新日鉄の八幡工場と戸畑工場を結ぶ鉄道で、開通は昭和5年2月でした。このトンネル工事は断層と湧水のために困難を極めたといい、戸畑側の入口は花崗岩を積み上げられ、八幡側の入口は華麗なルネッサンス様式となっています。この路線は社員公募によって昭和47年に「くろがね線」と名称変更しました。

■櫨ヶ峠隧道(北九州市・小倉南区)

県道・直方~行橋線/長280m・幅3.7m/昭和6年完成

■金辺トンネル(北九州市・南区)

JR日田彦山線/煉瓦トンネル/長1444m/大正4年完成

■昭和池余水吐・トンネル(北九州市・小倉南区)

曽根中央土地改良区/練積C流路・石トンネル/

余水吐長:約20m・トンネル長20m/昭和19年完成

■折尾駅地下道(北九州市・八幡西区)

人道/煉瓦トンネル/長約30m/昭和3年完成

■第1石坂トンネル(赤村)平成筑豊鉄道(豊州鉄道-田川線)

煉瓦トンネル/長33.2m/昭和28年完成

■(旧)仲哀隧道(香春方)

一般道/石トンネル/長432m・幅3.6m→5.0m/

明治22年・昭和4年拡幅

1.宮田山トンネル

笹原トンネル(佐賀県厳木町・多久市)

新日鉄専用線(鉱滓線)トンネル・昭和4年 全長1,200m 煉瓦トンネル

「ささはら」と書いて「ささばる」と読むこのトンネルは、日本で2番目にできた複線トンネルで、冠木門タイプ (ピラスター・帯石・笹石は石造)です。

■道灌堤水路隧道(多久市)

JR唐津線・用水路/煉瓦拱渠/長11.3m・高1.35m/明治36年完成

2.笹原トンネル

オランダ坂の石畳(長崎県長崎市)

明治10年以前・長72.5m・幅6.3m/切石布目付敷(斜)

「長崎を代表する観光スポットのひとつで、現存する中でもっとも幅員が大きい石畳です。かつて長崎では外国人のことを「オランダさん」と呼び、外国人居留地にある石畳の坂を人々は「オランダ坂」と呼んでいました。現在は東山手にある活水女子学院寮へ続く坂が「オランダ坂」としてもっとも有名で、エキゾチックな長崎の名所として多くの人が訪れています。

■海星学園北側の石段・石畳(長崎市)

切石布目敷(斜)・石側溝(三角・四角溝)/

長99.7m・幅1.9m-2.1m/明治10年以前

■大浦天主堂横の石畳(長崎市)

切石布目敷(斜)・石側溝(板石敷)/長約90m・幅約2m/

明治10年以前

■マリア園横の石畳(ドンドン坂)(長崎市)

切石布目敷(斜)・石側溝(U字状→三角溝→矩形断面)/

長116.9m・幅1.7m/明治10年以降

■佐須奈隧道(上県町)

国道382号/煉瓦トンネル/長228m・幅6.5m/大正5年完成

■豊崎隧道(上対馬町)

一般道/長100m・幅4.3m/大正14年完成

■浅藻隧道他、厳原町内の県道トンネル群(厳原町)

県道・厳原~豆酘~美津島線/(浅藻)長204m(安神)

長226.2m(久和)長266m/(浅藻)昭和13年・

(安神)昭和14年・(久和)昭和17年完成

■松ノ峠トンネル(多良見町・長与町)

JR長崎線/煉瓦トンネル/長1093.6m/明治31年完成

■千々石第一・第二隧道(千々石町)

県道・千々石~小浜線/煉瓦トンネル/(第一)長185.8m・

(第二)81.3m/昭和2年完成→道路化

■宮村トンネル(佐世保市)

煉瓦トンネル/長103.6m/明治31年完成

■日見隧道(長崎市)

Cブロックトンネル/長640m・幅7.2m/大正15年完成

■不老洞隧道(佐世保市)

煉瓦ポタール・C巻立/長33.5m・幅4.0m/大正15年完成

3.オランダ坂の石畳(長崎県長崎市)

(旧)佐敷・津奈木隧道(熊本県 芦北町、田浦町、津奈木町)

敷/明治36年 長433.5m

津奈木/明治34年 長211.6m 幅5.5m 煉瓦トンネル

旧佐敷隧道は、八代市と水俣市のほぼ中央に位置する隧道で、田浦町と芦北町を結ぶ九州では2番目の長さの煉瓦トンネル。旧津奈木隧道は同タイプの旧佐敷隧道より水俣市側に位置しています。

■牛深隧道(牛深市)

長172.0m・幅5.0m/昭和15年完成

4.(旧)佐敷道

4.(旧)津奈木隧道

青の洞門(大分県本耶馬渓町)

寛永3年→明治40年再掘削・長223m・幅5.7m/素掘トンネル

菊池寛の小説「恩讐の彼方に」で知られる洞門で、今も山国川に面してそそり立つ競秀峰の裾にあります。越後出身の禅海和尚が今から250年あまり前にこの地を訪れ、鎖渡しと呼ばれる難所で命を落とす人馬を見てトンネルを掘ることを決意。ノミと槌だけで30年もかけて完成したといいます。周辺の景色も素晴らしく、本耶馬渓町の観光名所となっています。

■こうもり滝の舟路(朝地町)

大野川川底掘削/長約200m・落差10m/明治7年完成・明治19年廃止

■(旧)第一・第二厚ヶ瀬トンネル(三光村)

一般道/煉瓦トンネル/(第一)長さ25.0m・幅3.7m(第二)

長32.0m・幅3.7m/大正2年完成→道路化/国登録

■(旧)納屋隧道(国見町)

一般道(国道213号)/長162m・幅5.5m/昭和初期完成

5.青の洞門

矢岳第1トンネル(宮崎県えびの市)

明治36年・長2096.17m/煉瓦トンネル

JR肥薩線矢岳駅を下りてすぐのところにある煉瓦トンネルです。工事開始当初は近くに林道すらなく、2kmあまりの大規模なトンネル工事は多くの犠牲者を出しました。このトンネルから矢岳第2トンネルまでの間の車窓からの景色は、日本三大車窓のひとつに数えられており、韓国岳(からくにだけ)やえびの高原を一望でき、晴れた日には桜島まで見渡せます。

■(廃)山仮屋隧道(北郷町)

県道宮崎~北郷線/煉瓦トンネル/長56.4m 幅5.6m/

明治25年完成→廃止/県指定

6.矢岳第1トンネル

水天渕発電所 第一号・第三号隧道(鹿児島県姶良郡 隼人町)

明治40年 第一号/長64.2m 第三号/長57.8m 石ポータル

水天渕発電所は、明治40(1907)年に島津家が経営していた山ヶ野金山(横川町・薩摩町)に電力を供給するため姶良郡隼人町に建てられた発電所です。当時としては珍しいヨーロッパ風の石造りの建物で、昭和58年まで九州電力株式会社が使用していました。第一号・第三号隧道は、天降川上流から水天渕まで続くトンネルで、近くにはJR肥薩線表木山駅があります。

■鳥越隧道(指宿市・頴娃町)

県道頴娃~宮ヶ浜線/石トンネル/長84.0m・幅4.5m/

明治31年完成

■轟(導水)隧道(大田発電所)(伊集院町)

長44.9m/明治41年完成

7.水天渕発電所 第一号・第三号隧道

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