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阿蘇町の遊水地の池に飛来した二羽のコハクチョウ

わたしは白川支川の黒川が流れる阿蘇谷に住んでいます。県下の淡水魚の調査・研究をはじめてから約30年経ちます。その間、魚の目をとおして川や水辺を見てきました。黒川は立野で、南郷谷から流れてきた白川と合流して白川本川となり、熊本市を貫流し有明海に注いでいます。熊本市民の誰もが忘れない50年前の6・26水害で知られるように、白川は日本一の暴れん坊川といえるでしょう。阿蘇谷には平成2年の7・2水害後すぐに大形の遊水地が二カ所に設けられました。ここにこの冬、珍しく二羽のコハクチョウが飛来しました。また、いま立野に洪水調節のための立野ダムの建設が計画されています。白川は阿蘇火山の影響を強く受けてきました。それだけに魚の種類も数も昔から他の河川と比べると少し劣ります。特徴的な種(魚)があげられないところが白川の特徴かもしれません。まず、白川本川にはタナゴ類は生息していないのですが、近年、不幸なことにタイリクバラタナゴ(外来種)が確認されるようになりました。しかし、阿蘇谷および中流の熊本市内に見られる蛇行は素晴らしく、熊本県一です。いじめられっ子で暴れん坊の白川はだからこそ市民に愛着があるのでしょうか。

緑川水系の加勢川上流部に江津湖があります。湧水に恵まれる江津湖の水温は終年18℃ほどを保ち、わたしは30年くらい前までは「淡水魚の宝庫」と呼んでいました。が、今では「移入魚の宝庫」となっています。何とか、昔の姿をとり戻せないものか。

緑川における特徴的な種はアリアケギバチといえます。昔は熊本県下広く生息していたのですが、緑川は高度成長期の絶滅状態をのり越えた素晴らしい川です。捨て石を多く使った護岸づくりなどがまた効果を出しつつあります。

平成に入ってから建設省の川づくりに対する姿勢が大きく変わったことはありがたいことでした。河川法や「生物多様性国家戦略」も新しいものとなり後押しをしてくれています。「多自然型川づくり」は熊本県においても、すぐに県や市町村へと浸透し、普及拡大しています。うれしいことです。

白川につくられたワンド

約10年でここまで成長した柳(緑川・津志田)

加勢川河畔に残されている大木。

オヤニラミ
熊本県RDBで危急種です。

アリアケギバチ
熊本県RDBで危急種です。

ニッポンバラタナゴ
熊本県RDBで絶滅危惧種です。

黒川に無謀放流されたニジマス
困ったものだ。地元在来の魚が食べられてしまう。筆者が釣り上げた43cmのニジマス。

タイリクバラタナゴ
外来種を放さないようにしましょう。雑種化で全国のニッポンバラタナゴの純粋種が絶滅に向かっています。

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