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一級河川本明川は、その源を長崎県諫早市五家原岳に発し、半造川・福田川等の支川を合わせて有明海に注いでいます。流域のほぼ全域が諫早市に属し、幹川流路延長21km、流域面積87km2で、全国109の一級河川の中で延長、面積とも最も小さい河川です。

本明川は古くから諫早市民に親しまれてきた一方で、河川の勾配が急で洪水の到達時間が短く、ひとたび大雨が降ると上流から一気に流下するため、過去には大規模な水害がいくつも発生しており、昭和32年の諫早大水害を契機に、国の直轄として河川改修事業を推進してきました。

近年における河川改修事業は、主に流下能力の向上を目的として、支川半造川で平成5年度より引堤・旧堤掘削工事、本明川下流部で平成10年度より河道掘削工事を実施しており、今回ご紹介する支川半造川での地域住民の意見を計画段階・工事施工段階・維持管理段階の各段階で取り入れた「多自然型モデル工事」や本川本明川下流部での失われつつある本来の河川環境を再生させるような環境面に配慮した「ヨシ原湿原再生試験施工」を治水事業と併せて実施しています。

このように、本明川の河川改修事業では、治水事業だけではなく、さまざまなニーズを積極的に取り入れ、地域に喜ばれる川づくりを今後も目指していきます。

昭和32年諫早大水害後の様子(眼鏡橋)
昭和32年7月25日、梅雨前線の集中豪雨により河川が氾濫し、死者494人、行方不明者45人、全壊・床上等の家屋被害5,600戸以上の大きな被害が発生しました。(数値は諫早水害誌より)

施工前の現場状況


本川本名川で実施した
「ヨシ原湿原再生試験施工」

河道掘削工事と併せて、失われつつあるヨシ原の自然再生を目的とした試験施工を平成14年10月に工事着手しました。検討段階では乾燥したガタ土が大量に堆積して流下能力が低い河道の断面積を確保するとともに、外来種の進入により失われつつあるヨシ原が再生出来る最適な掘削の形状、高水敷の高さ等の河道断面検討を行っています。施工後はヨシ原の回復状況の追跡調査を行い、今後の河道掘削工事への反映を図ります。

本川下流説明会

地域住民を集めての現場説明会の様子


支川半造川で実施した
「多自然型モデル工事」

引堤工事により出現した広大な高水敷を利用し、今後の半造川の河川環境や、高水敷の利用方法等を踏まえ、既設護岸撤去及びワンド造成を平成13年10月に工事着手しました。この工事では計画段階から地域住民の意見を可能な限り取り入れ、工事施工段階(施工中)にも地域住民の方々を集めての現場説明会を実施し、分かりやすい説明パネルや意見募集箱の設置等により、より身近な住民の意見を取り入れる工夫を行いました。また、維持管理段階(施工後)においても、近隣の小学生に里親となってもらい、現在は環境学習の場として広く利用されています。

桟橋付近で遊ぶ子供たち

水制工付近で遊ぶ子供たち


多自然型モデル工事のイメージパース

施工前の現場の状況

施工後の現場の状況

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